キーワードは美白ならぬ美歯口、今、ホワイトニングキットが注目されています
今やお肌の美白ケアは当たり前。男性だって色白の方がモテるという事で、夏には日焼けしないように気を付けたり、エステやコスメで万全の対策を施す人も少なくないくらいです。そして、その美白ブームは歯にまで及んでいます。キーワードは「美白」ならぬ「美歯口(びはく)」です。
という事で、ハワイのおみやげはチョコレートよりホワイトニング効果を持つ歯磨き剤の方が喜ばれるのだとか・・・。また、中国広東省のメーカーが作る「歯ホワイトニングペン歯ジェルナーブリーチ」は、個人輸入市場のちょっとした売れ筋商品となっています。さらに、日本の半額でホワイトニングが出来るという台湾のデンタルケアサロンは台北の隠れ人気スポット。とにかく美歯口のためなら野を越え、山越え、海を越え、世界中どこへでもという人が急増しているのです。
確かに、婚活や就活でも成功の鍵を握るのは白い歯の笑顔です。しかし、醤油やソース、緑茶程度にとどまらず、コーヒーに紅茶、コーラにチョコレート、ケチャップにデミグラスソースにカレーと、日本人の食卓がすっかり濃厚になった昨今、歯の着色は避けられないものとなっています。避けられないのならしかたがない、脱色するっきゃないでしょうといったところなのでしょう。知恵袋のようなQ&Aサイトにも、歯の黄ばみを取る方法はないかといった質問が多数出されています。
そんな時代に乗り遅れて溜まるかとばかりに、これまでずっと脱毛が主流だった大手美容サロン「ミュゼ」では、歯科医や歯科衛生士と提携し、本格的なデンタルホワイトニングサロンを開設。1本500円から美白ならぬ美歯口が出来ます。フッ素コートで汚れが付きにくくなるように仕上げるところまでをワンセットにしたコースもあって、まさしく美白ケアならぬ美歯口ケアです。さらに、多のエステやスポーツジムでも、気軽にホワイトニングが出来るセルフホワイトニングシステムの導入が進んでいると言うではありませんか。
また、Amazonにはホワイトニング通販なる部門があって、多種多様の歯磨き剤や歯ブラシ、マウスウォッシュ等々が並んでいます。その殆どが消耗品という事から、少しでも安く購入出来るように、定期便を利用する人も多いようです。
ですが、そうしたネットにアップされているQ&Aの回答や比較サイトの口コミ、通販の商品レビューやコメントを見ても、絶対的なホワイトニング効果を持つアイテムというのは、そう多くなさそうです。だからこそ、デンタルケアの本場と言われるアメリカや新発想の宝庫と言われる中国に助けを求めるのかも知れません。まあ確かに、海外旅行のおみやげはお酒やお菓子よりオーラルケア用品の方が体にも良さそうです。
しかしながら、海外の商品は英語や中国語で説明が書かれていますから、薬や化粧品で且つ、口に入れるものとなると不安な部分は否めないでしょう。出来ればやはり日本語できちんと説明されている美歯口キットが望ましい。しかし、国内メーカー品で是非効果のあるものをと思うと、どうしても高価になってしまう。取り分け、学生や若い人は、こうした不安や不満もあるものと想像されます。これはクリニックやサロンが提供する美歯口システムでも同様です。
ですが、利口な日本人社長やビジネスマンがこの美歯口ブームを見逃すはずがありません。前述したように、今や歯のホワイトニングは歯科業界やヘルス業界だけでなく、美容業界にとってもドル箱です。様々な会社が様々な美歯口キットや美歯口システムをリリースしています。
特にノーベル賞で話題を集めた青色LEDこと「青色発光ダイオード」が特定の成分との光触媒によって歯の着色の元であるステインを浮き上がらせる事が判明した今、日本のホワイトニング市場は大きく変わりました。誰でもが簡単に安心して使いやすいLEDホワイトニングが驚くほど普及し、重宝されているのです。そこで今回は、そんな日本国内のホワイトニング事情とおすすめのホワイトニングキットを見て行きたいと思います。
噂のセルフホワイトニングは自宅で使うホワイトニングキットではありません
現在、日本のデンタル業界には大きく分けて3種類のホワイトニングシステムが広く普及していると言っていいでしょう。「オフィスホワイトニング」・「セルフホワイトニング」・「ホームホワイトニング」の3つです。
このうち、オフィスホワイトニングは歯科医院で行う本格的な歯の染み抜き治療。高い漂白効果を持つ過酸化水素や過酸化尿素を塗布し、ハロゲンライトやLED、レーザーなどを使って光を照射する事で着色汚れを分解していきます。一見、エステサロンなどで行われる肌の染み抜き施術に似ていますが、ここで使用する薬剤は高濃度で、国家資格を持つ医師や歯科衛生士しか取り扱う事が出来ません。
また、最初に口腔内や歯と歯茎の状態をしっかり検査し、虫歯や口内炎などがあれば先に治療します。さらに、洗浄して歯垢や歯石を綺麗に落とした後で歯肉を保護し、ようやくホワイトニング開始。何だか準備が大げさですが、ここまでするからこそ、強い薬品を使って早く安全に高い効果を得られるのです。
事実、オフィスホワイトニングでは僅か30分から1時間の施術の後、多くの人がその効果を実感出来ます。結婚式や大事な面接直前など、何がなんでも速効で歯を白くしたいという人はこれに限るでしょう。ただし、効果が高い分高価で、平均価格は2万円から5万円と言われています。それが自分では絶対に出来ないホワイトニング歯科治療の価値というものなのです。
それに対し、ホームホワイトニングやセルフホワイトニングは自分自身でも出来ます。というより、自分自身で施術するホワイトニング。一気にハードルが下がり、お値段も下がります。特にセルフホワイトニングなどは、1回5,000円前後で、オフィスホワイトニングとは完全に桁が違います。そりゃそうでしょう、自宅で自分でやるんだから安くて当たり前、そんな声が聞こえて来そうですね。
実際、美歯口という言葉をはやらせたオーラルケア用品のエキスパート「株式会社シャリオン」をはじめ、複数のメーカーがホワイトLEDやWHITE LEDライトといった照射器とホワイトニングジェルをセットにしたいわゆるLEDキットなるものを発売しています。しかも、初期費用0円で出来るプランもあるのだとか・・・。
ですが、畳半畳分ほどの照射マシーンとリクライニングシート、さらに洗面台が設置出来るだけのスペースが必要で、かなり大がかりになります。しかも、機械本体の実際の金額はうん十万です。そう、セルフホワイトニングと言っても、自宅で自分で行うのではなく、専用の機械を設置しているサロンやクリニックで行うもの。初期費用0円からというのは、サロン等の経営者向けビジネスプランの一つなのです。
ただ、オフィスホワイトニングのように歯科医や歯科衛生士が施術してくれるのではなく、全てセルフサービス。術前に綺麗に歯を磨き、ジェルを塗ってLEDライトを歯に当て、汚れを浮き上がらせたら再び歯磨きでそれを落とすところまでを自分でやります。つまり、正真正銘のセルフホワイトニングで、この呼称自体には嘘偽りはありません。
けれど、誰でもが自分で出来るという事は、ホワイトニングジェルにしても照射器にしても、特別強いものではないという事です。そのため、1回の施術で高価を実感出来る人はごく僅か。こまめに通い続ける事が大事で、お得な回数券や定期コースを設定しているところも沢山あります。そういう点でも、まさしくエステと同じです。
事実、セルフホワイトニングで用いられる洗浄剤は薬品ではなく化粧品登録で、通常の歯磨き剤やお菓子に含まれる酸化チタンが主成分です。そのため、医師免許や薬剤師免許がなくても取り扱えます。そこで、歯科とは縁もゆかりもないデンタルホワイトニングサロンなるものが急増している訳です。さらに、エステティックサロンやネールサロン、ヘアサロンにスポーツジム、クリニックはクリニックでも、歯科医のいるデンタルクリニックではなく美容外科系のクリニックなどにも浸透しています。
という事で、セルフホワイトニングは苦手な歯医者さんではなく、エステなどのリラクゼーション施設で気軽に受けられます。しかも、安いです。ただし、自宅では出来ません。そういう意味では、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの中間的存在と言えるものの、あまり即効性は期待出来ないでしょう。
ジェルを塗ってLEDライトを当てるだけならいろいろありますホワイトニングキット
前述の通り、歯科医院のオフィスホワイトニングで使用されるホワイトニングキットと、エステサロンなどで使用されているセルフホワイトニングキットは全く中身の異なるものです。
しかも、セルフホワイトニングはホームホワイトニングではありません。照射マシーンの設置されている店舗で受けるものです。とは言っても、薬効制のないジェルとLED照射器を使った単なる美容ケアにすぎないのです。
さらに、ドラッグストアや通販で市販されている歯磨き剤や洗口剤の数々もまた、残念ながら薬品ではなく化粧品。そのため、歯を白くする作用があるという程度の表記にとどめている訳です。となると、化粧品に分類されるレベルのホワイトニング剤を塗布して光を当てるだけの事なら自宅でも十分出来そうな気がしませんか? まさしくホームセルフホワイトニングです。
そこで、「ホームホワイトニング led 歯」というキーワードでAmazonや楽天市場を検索してみると、次から次へと出て来る出て来る、ホームホワイトニング用のLEDキットなるものが・・・。しかも、その殆どが1万円以下。5,000円以下の商品も少なくなく、驚くほど安価です。
たとえば、エイジングケア商品の企画販売を主業務としている「ホワイトスター東京」が出す「スマートデント」は、パソコンやスマホにUSB接続するだけで使えるコンパクトLED照射器。相棒の「ホワイトWスタージェル」を歯に塗ったら、本体を口にくわえて10分から20分程度光をあててやるという、これぞホームセルフホワイトニングキットです。
価格は、ライト単体が税込み5,292円。ジェルの方は7gで税込み1,820円ですが、お得な40g入り3,456円というのもあります。さらに、通販市場ではライトとジェルがセットになったお買い得パックのようなものが出されている事もありますので、比較的気軽に試せるでしょう。
一方、高橋一生×斎藤工×滝藤賢一で話題沸騰中のテレビドラマ「東京独身男子」で登場したのが、ホワイトニング専門店「有限会社サプライズ」が出す家庭用ホームホワイトニング機器「スパークリングイレーサー」です。こちらは付属のマウスピースに専用ジェルを塗布したものを本体に装着し、口にくわえるというものですが、スマートデントと原理や使い方の面での大差はありません。ただ、充電式なので、USB接続出来ない場所でも使えるという利点があります。
価格は、照射器とマウスピース、充電器とUSBケーブルに専用ジェルが付いて7,000円前後でしょうか。どちらもお手頃価格で、今の時期、タバコのヤニやコーヒーの飲み過ぎで歯の黄ばんだお父さんに、父の日のプレゼントとしておすすめされています。
その一方で、美容と健康の総合ソリューションを謳う「マルス アラヴォーテ」が出す「DR.WHITE(ドクターホワイト)」は、入れ歯や差し歯といった義歯にも対応し、1日1回たった4分でOKという強者。ただし、お値段は税込み2万7,000円と超高価です。専用ジェルが8本付属していて、それだけで8,000円以上しますから、本体の価格は2万円を切るものと思われますが、お手頃価格とはちょっと言えません。
ただ、同じように楽天やAmazonを見ていると、本体だけとは言え、1,000円・2,000円というLEDホワイトニング機器もあって、これもまた少々考えてしまいます。やはり口に入れるものであり、セルフホワイトニングによるトラブルが後を絶たないのも紛れもない事実です。Dホワイトほど高価なのもどうかという気はしますが、十分検討し、無駄のない時間とお金を使えるようなホワイトニングキットを選択する事が重要でしょう。
自宅ホワイトニングの基本はこれ、簡単歯磨きホワイトニングキット
今やホワイトニングは歯科衛生士の専売特許ではなくなり、様々なホワイトニングキットが登場して来ています。とは言っても、やっぱり最も効果を発揮するのは日々の歯磨きでしょう。というより、それがデンタルケアの基本であり、これをなくして白い歯が保てるはずありません。
という事で、そんな日常の歯磨きで極上の美歯口ケアを実現するのが、その名もズバリ「美歯口30DAYSホワイトニングキット」です。こちらは、先ほどご紹介したセルフホワイトニングシステムを提供する「シャリオン」が出す正真正銘のホームホワイトニングキット。一歩先行くデンタルケアというコンセプトにふさわしい今までありそうでなかった1ヶ月間集中型ホームホワイトニング歯磨きセットです。
同社がかねてから出していたホワイトニング歯磨き剤「美歯口ホワイトニング歯みがき」と「美歯口プラチナ歯ブラシ」がセットになっていて、これさえあれば、いつ、ドコででも簡単歯磨きで簡単デンタルホワイトニングが出来ます。
しかも、歯磨き粉は鮮度が命の無添加効果を最大限に生かすため、1.5gずつの小分けにしました。つまり、1回の歯磨きで1本を使い切る形。最良の使用量を考える必要も、調整する必要もありません。
携帯性にも優れ、使い方も簡単。基本的には毎晩就寝前の歯磨きで使用します。ただし、たまには起床時の歯磨きでも使用すると効果アップという事で、朝用として2本、おまけのように付いているところなどもなかなか気が利いているではありませんか。
一方、同梱の歯ブラシは30日間一本勝負ですが、高い抗菌作用を持つプラチナナノ粒子を配合した毛を束ねているので衛生面は文句なし。さらに、長い毛と短い毛が入り交じったブラシ部は、先細の部位とフラットな部位が上手に組み合わされた柔らか構造で、表面だけでなく、歯と歯の隙間、歯と歯茎の境目も快適に綺麗に汚れを落とせます。
ちなみに、1回のブラッシングに要する時間は5分。最初に毛先を歯の面に対して垂直に当て、小刻みに上下に動かしながら横に移動して行く「スクラビング法」で3分間しっかり磨きます。その後、今度は毛先が歯茎に接するように歯の面に対して45度に当て、再び小刻みに上下に動かしながら横に移動して行く「バス法」で仕上げるのがコツです。
実はこの歯ブラシの構造と磨き方は、歯周病の予防にも改善にも効果的で、ホワイトニングだけでなく、様々な歯のトラブルを防いでくれる可能性も秘めています。さらに、歯磨き剤の方は歯の象牙質の約70%、エナメル質の約97%を占めるリン酸借る主務の一種「ヒドロキシアパタイト」を主成分に、パール・マスティック・酸化ジルコニウムといった歯を白くする作用を持つ成分を配合。そこに潤いを与えるコラーゲンと清涼感を与えるミントも加わり、白くて丈夫で且つ健康な歯を目指すという訳です。
ただ、今は白金ナノ粒子配合のオリジナル歯ブラシの方は単独販売していません。このキットのみの提供です。そこで大きな問題となるのが商品価格。発売当初は定期コースに申し込みすると初回980円でお試し出来るというサービスもあったようなのですが、今はなく、公式サイトでは定価販売のみなのです。
しかも、その価格が税抜き9,800円という事で、1日あたり300円以上もします。口コミでも、この点が大きなマイナス評価になっている訳です。
まあもっとも、1日3回使っても1ヶ月近く持ちそうな「美歯口ホワイトニング歯みがき120g」というのが1本税抜き1,800円で出されているのですが、実はこれ、キットに使用されている歯磨き粉と似て非なるものだというではありませんか。さらに、プラチナ歯ブラシの方は単体で購入出来ない訳ですから、やっぱり気になりますよねぇ。
そんな折、日本郵便とタッグを組んで新たに登場したのが7日分の特別セット「週間美人美歯口7DAYSホワイトニングキット」です。こちらは、30日分と同じ使い切りサイズの美歯口ホワイトニング歯みがき粉8本のみで歯ブラシは付いていませんが、税込み&送料込みの2,838円。取り敢えず試してみるには手頃な価格と言えるでしょう。
さらに、30DAYSの方も、日本郵便の通販なら税込み7,620円で送料も無用と、公式サイトより断然お得です。定価の約2ヶ月分で3ヶ月分が手に入る超お買い得な「美歯口30DAYSホワイトニングキット 3箱セット」もあります。こちらは、税込み&送料込みで2万1,717円です。
という事で、まあおせじにもリーズナブルとは言えないホワイトニングキットで、誰もが早速試してみようとは思えないかも知れません。ですが、歯磨きは元々日常生活には欠かせないプログラムの一つですし、歯磨き剤と歯ブラシは必須アイテムな訳です。だったら、それを少々贅沢なものにバージョンアップするだけで歯ホームホワイトニングが出来ると考えると、特に多忙な人には悪くないでしょう。これ以上ない簡単歯ホワイトニングです。
なお、日本郵便での美歯口ホワイトニングの取り扱いは数量限定ではないものの、今のところ、2019年9月末までの期間限定となっています。なので、試すなら今がチャンス。郵便局に設置してあるカタログからもオーダー出来ます。
ホームホワイトニングの基本はこれ、マウスピースを使ったホワイトニングキット
こうして見てみると、これだけ沢山のホワイトニング商品が溢れかえっていても、中々本当に良質な自宅ホワイトニングというのはなさそうです。しかも、クラウンと呼ばれる被せ物をしていたり義歯があると、天然の葉との色のバランスは益々難しくなります。
そこで、自宅でより効果的なホワイトニングをと考えるなら、やはりホームホワイトニングという事になるでしょう。ただし、こちらも最初から最後まで自宅でのホーム歯科とはいきません。正式なホームホワイトニング歯科は歯医者さんとタッグを組んで頑張るものです。という事で、これもちょっと勘違いしている人が多そうな感じですので、正規のホームホワイトニングとはどういうものなのか、改めて見て行きましょう。
まず、ホームホワイトニングキットの中身は至ってシンプルで、マウスピースとジェル状のホワイトニング剤のみ。ただ、このマウスピースは「カスタムトレー」と呼ばれる完全オーダーメイドで、個々の歯の形状に合わせて制作されます。そのため、市販される事はなく、必ず歯医者さんで作ってもらわなければならない訳です。
また、同梱のジェルも、過酸化水素や尿素といった高い漂白効果を持つ薬剤を主成分としているため、一般には市販されていません。ドラッグストアや通販で売っているホワイトニング商品とは全く異なるものです。
こうした理由から、ホームホワイトニングもまた、必ず歯科医院での検査から始まります。矯正治療と同様に口の中を写真撮影し、歯形を取ってマウスピースを作る訳です。その際、やはり虫歯や知覚過敏、重度の歯周病等が発覚した場合は、先に治療します。なぜなら、オフィスホワイトニングと同様、放置したままホワイトニングを開始すると、薬の刺激で辛い思いをする可能性があるからです。
そして、マウスピースが出来上がったら、いよいよホワイトニングのスタート。ジェルを注入したマウスピースを装着し、歯の表面に薬剤を浸透させて行きます。実施期間は約2週間から1ヶ月で、マウスピースの装着は1日1回約2時間が目安です。きちんとした事前処置さえ施してあれば、マウスピースや薬剤による痛みはいっさいありません。
また、歯列矯正のように長時間マウスピースを付ける必要がないため、オフィスや学校でも使用出来ます。旅行や出張の際でも、移動時間などを上手に利用する事でホワイトニング自体は可能でしょう。ただし、マウスピースは使用後、綺麗に洗浄して水気を拭き取り、乾燥させてから付属のケースに保管する必要があります。加えて、ホワイトニングジェルの注入もそれなりに繊細な作業となりますから、やはり屋内で落ち着いて行う方が望ましいと言えそうです。
とは言え、それほど手間がかかる訳ではありません。誰でもが比較的容易に出来、それなりの効果のある方法で、やはりさすがは歯医者さん御用達のホワイトニングキットです。ただ、低濃度の薬剤で少しずつ着色を抜いて行くため、時間がかかります。オフィスホワイトニングのように、速効で白くなるという事はありません。
さらに、オーダーメイドのマウスピースと本格的な薬剤を使用するという事で、それ相応の費用もかかります。どのくらいまで歯を白くしたいか、どのくらいまで汚れを落とす必要があるかによって薬剤の使用量や使用期間が異なるため、お値段にも開きがある訳ですが、平均で1万5,000円から3万円といったところでしょうか。
とは言っても、本格的なオフィスホワイトニングに比べれば安価です。さらに、じっくり時間をかけて薬剤を浸透させるお陰で、象牙質内部の汚れも落とせ、白さを長持ちさせる事が可能になるという長所も持ち合わせています。
という事で、まさしく餅は餅屋での世界。やはりあれこれ市販のホワイトニングキットを試すくらいなら、最初から選択する方が利口だと言えるでしょう。また、一度歯科のホームホワイトニングを施したあとに、セルフホワイトニングやその他のホームホワイトニンググッズを導入する事でより良い効果と持続性を得られるものと思われます。