気になる歯の着色汚れ、自宅でホワイトニング出来る?


歯の着色汚れ、気になりませんか? 朝・昼・晩と、1日3回以上も歯磨きしているのに、いつも歯が黄ばんでいるなんていう人も少なくないだろうと思われます。

ちなみに、歯が黄色いからといって、必ずしもそれが妙な歯の病気という訳ではありません。確かに、歯の色の変化が重度の虫歯や抗生物質を含む薬の副作用のサインになる事はありますが、大半はただ単に歯の表面が汚れているだけです。とは言え、見た目的には明らかにマイナス。人に不快感を与える事もあります。

さらに、その歯の着色の仕掛け人ともいえる歯垢が蓄積すれば、やがて歯石となり歯周病を発症するという事で、放置しておくのは実に危険です。そこで今回は、そんな歯の着色汚れを落とす方法を考えて行きたいと思います。いわゆる『ホワイトニング』です。

歯科医院における歯のホワイトニングは「オフィスホワイトニング」と呼ばれ、虫歯や歯周病の治療を主とする一般歯科でも受けられますし、審美歯科は得意中の得意。さらに、昨今は、「ホワイトニング専門歯科」なんていう看板を掲げている医院もあります。ですが、そんな審美歯科やホワイトニング専門歯科でも歯石取りをしっかり兼ねていて、歯の美と健康効果は抜群。“ホワイトクリーニング”と称されるほどです。

ただし、ホワイトニングは歯科治療ではないため、完全に健康保険の対象外。100%自己負担となります。とは言っても、単純に日常生活で付いた色を落とすだけなら漂白だけで十分ですから、そんなに手間やお金のかかる施術ではありません。恐らく、所要時間30分から1時間程度。料金は1万円前後かと思われます。

ところが、この歯科でのホワイトニング、一度すれば何年も白い歯をキープ出来るというものではないのです。どんなに綺麗にしてもらっても、歯はまた汚れます。結果、常に美白を求めるのであれば、3ヶ月から4ヶ月に1度のペースで定期的に通院する必要があるでしょう。

さらに、自由診療の世界ですから、歯科医院によって価格が大きく異なるという現実があります。安いところなら8,000円くらいですが、高いところになると15,000円と、2倍近いお値段です。

ただ、使用する薬剤の値段がそのまま施術費に反映されるという事で、町の歯医者さんより、審美歯科やホワイトニング専門歯科の方が安価な傾向が見られます。歯の漂白に特化した医療機関という事で、患者数も多く、大量に薬剤が仕入れられるため、比較的お手頃価格で提供出来るようです。

ではでは、そんな歯のホワイトニングは、自宅で出来ないものなのでしょうか? ドラッグストアーはもちろん、最近はスーパーやコンビニでも、歯を白くする効果を謳った歯磨き粉やマウスウォッシュがずらりと並んでいます。しかも、それらの多くが1,000円前後。中には500円をきるようなものもあって、高くても2,000円までです。これで歯の美白が出来るのであれば安いものじゃありませんか。

さらに、本格的な「ホームホワイトニングキット」なるものもありますから、自分でも十分ケア出来そうな気はします。ところが、このホームホワイトニングキット、実は歯科医院でしか入手出来ず、オフィスホワイトニングより高かったりもするので要注意です。

また、市販の歯ブラシや歯磨き粉の中には、使い方を誤ると逆効果を招いてしまう可能性を秘めたものも紛れ込んでいます。という事で、自宅で歯のホワイトニングをするのであれば、正しい知識を持つ事が大切なようです。

自宅でホワイトニングするには、まずは歯の着色の原因を知る事が大事


自宅でより効果的な歯のホワイトニングをするには、まずは敵となる着色汚れの正体を知る事が大切です。なぜ、歯は黄ばむのかというその原因です。

ですが、そもそも私たち人間の歯を形成しているのは象牙質です。となると、元々白ではありません。象牙色と言えば、JISの色彩規格では黄みの薄い灰色となっていて、淡い黄色というイメージの強い色合いです。よって、当然歯の真の色も黄色という事になります。

では、なぜ、歯は白く見えるのか? それは、表面をホワイトエナメルによってコーティングされているからです。ただし、このエナメル質自体、純白という訳ではなく半透明。しかも、コーティングですから、長い間使っていると徐々に薄くなって行きます。すると、内側に潜む象牙質の部分が透けて見え、黄色い歯になるという訳です。

従って、加齢とともに歯が黄ばんで来るのは、一つの自然現象だと言えます。まあ早い話、老化現象です。となると、一つのアンチエイジングとして捉え、それに適した対処をしない限り、白い歯に戻す事は難しいでしょう。

その上、最大の問題は、歯のエナメル質はむき出しではなく、常にラッピングされているという事。これは本来、外部からの雑菌の侵入を防ぐと同時に、歯の内部の栄養分がむやみやたらと流出しないように掛けているもので、まさしく食品保存ラップと同じような役割を果たしている訳です。ただし、「ペリクル」と呼ばれるこの膜は、見た目もラップのように無色の極めて薄い有機膜で、お口の中の景観を妨げる事は一切ありません。

ところが、私たちの口の中には、濃厚な色を持つ液状の物質が容赦なく侵入して来ます。すると、それらが付着する事で、透明だったはずのペリクルがカラーリングされてしまうのです。特にコーヒーは超有名な常習犯。歯の着色汚れを“コーヒー焼け”などと称し、“いつも白い歯でいたいのなら、コーヒー禁止!”なんて指導する歯科医や歯科衛生士もいるくらいです。

ただ、仮にコーヒー禁止令を守ったところで、歯の黄ばみを抑えられるという安易なものではありません。コーヒー以外にも、紅茶にウーロン茶に緑茶、コーラやチョコレート、さらに、しょう油にソースにカレーと、見るからに濃厚な飲食物が日々の食生活には溢れかえっています。これら全てを絶つ事が難しければ、予防より処置を考える方が賢明でしょう。

どんなに綺麗に掃除しても人が歩けば埃が立つという事で、部屋は汚れます。また、どんなに綺麗に洗った服でも、人が着て汗を掻けば臭くなります。結果、こまめに掃除や洗濯をしないといけない訳で、歯の着色もそれと同じなのです。

ちなみに、色づけされたペリクルは『ステイン』と呼称を変え、最もオーソドックスな歯の着色汚れの犯人となっています。ですので、これさえ取り除けば、綺麗な白い歯がお目見えする可能性大です。

ただし、上手に剥がさないと歯を傷つけてしまい、逆に着色しやすい環境を作ってしまいます。ホワイトニング効果を謳った歯磨き粉で一生懸命磨いているのに、一向に綺麗にならないという人は、今一度見直す必要があるでしょう。

自宅での歯のホワイトニングには限界がある


比較的経済的余裕があり、文明の利器の発達している日本は、世界でも有数の美意識の高い国です。特に昨今、人々の美白意識は高まり、男性でも念入りな日焼け対策を施す時代。その美白意識は、歯にもしっかり及んでいます。

事実、もうすでに皆さん検索済みでよくご存知の事と思いますが、「薬用パールホワイトプロEX」や「薬用トゥースメディカル」、「チゅらトゥース」などなど。多数のホワイト効果を謳った歯磨き剤や洗口剤が市販され、人気通販サイトの「Amazon」では、そうした商品を専門に取り扱うホワイトニングストアーまで存在しています。そして、最大10%Offで送料も無料になる「Amazon定期お得便」やまとめ買いキャンペーンを利用して、一度に大量に購入する人も後を絶ちません。

ところが、こうした市販のオーラルケア用品はよくよく見ると、「美白」や「漂白」という表記がありません。つまり、端から過度な美白効果や漂白効果を期待してはいけないのです。ただ、美白歯磨き粉や漂白歯磨き粉がないのは、表記に関する法律が大きく関係しているもので、正しく使えば歯を白くする効果を持つものは沢山あります。

元より、ドラッグストアなどで市販されている歯磨き剤や洗口剤は、「医薬品」・「医薬部外品」・「化粧品」の3つに分類されます。歯磨き粉が化粧品というのは驚きかも知れませんが、そもそも化粧品というのは、体を清潔にしたり見た目を美しくするために塗布するもの。つまり、歯を白くするという目的を持った歯磨き粉などは、典型的化粧品と言えるのです。

しかしながら、化粧品である以上、パッケージの表示や宣伝広告においては、化粧品等適正広告ガイドライン」に定められたルールを守らなければなりません。となると、美白と謳うには、「メラニンの生成を抑える効果が承認されている薬用化粧品」か、「メーキャップ効果により肌を白く見せるタイプの化粧品」である必要があります。

ですが、歯の着色はメラニンの生成によるものではなく、ステインの生成によるものです。よって、メラニンを抑制する効果を持つ成分を配合するものではなく、白塗りしてごまかすというものでもありませんから、美白を表明する事が出来ないという訳です。

加えて、歯を漂白するという事は、色素を分解し脱色する事を意味します。いわゆる「染み抜き」です。しかし、それには、「過酸化水素」や「過酸化尿素」といった高い漂白効果を持つ薬剤を使用しなければなりません。

ところが、特に過酸化水素は長時間体内に残ると細胞組織を壊死させてしまう恐ろしい薬物という事で、薬事法により、歯科医師免許か歯科衛生師免許を持つ者でなければ取り扱い出来ないのです。そのため、市販のオーラルケア用品には配合出来ず、漂白効果を謳った歯磨き剤や洗口剤がないという訳です。

という事で、美白効果や漂白効果を持たないセルフケア用の歯磨き剤や洗口剤でのホワイトニングには限界があります。とは言え、継続は力なり。上手に使い続ける事で、それ相応の効果効能を得られるであろう商品は少なくありません。ですが、使い方を誤っているがために効果が出ないどころか、状況を悪化させている人も多いので要注意です。

自宅での歯のホワイトニングは正しい歯磨き粉の選び方と使い方が大事


自宅でホワイトニングが出来れば、時間もお金も大幅に軽減出来ます。また、それなりに効果の期待出来そうな歯磨き粉や洗口剤。さらには、ステイン除去機能を持つ電動歯ブラシや貼るだけで着色が落とせるという「Crest(クレスト)」の出すホワイトニングシートなどなど、多種多様のアイテムが市販されていますから、歯の美白なんてその気になればいつでも出来るというもの。

という事で、自分で歯の美白を試みてはみたものの、思ったほどの効果がない。中々綺麗にならないどころか、逆に黄ばみが酷くなったという涙の経験談をお持ちの方も少なくないのではないかと思います。だとしたら、今一度、オーラルケア用品の使い方を見直す必要があるのではないでしょうか?

そもそも、ドラッグストアなどで売られている歯磨き粉や洗口剤には、直接的に歯の染みを脱色したり、着色を抑える成分の配合されたものはありません。ならば、市販の歯を白くする効果を持つといわれる歯磨き粉はどのような成分が主なのかというと、ズバリ「研磨剤」。他に重曹を配合したものもありますが、いずれにせよ、早い話、ステインをゴシゴシ擦ってそぎ落とそうという作戦です。

言われてみれば、実に荒っぽい手段。それに、ステインを落とす事はペリクルを落とす事になり、にわかに不安になられた方もいらっしゃるでしょう。ただ、ペリクル自体は人間の持つ免疫反応により、またすぐに張り巡らされます。なので、その点は心配ご無用です。

ですが、研磨座入りの歯磨き粉で強く歯磨きすると、歯の表面に細かな傷が沢山ついてしまいます。すると、そこに入り込んだ細菌たちが歯垢となり、やがて歯石となって虫歯や歯槽膿漏のような歯茎の病気を誘発しかねません。また、冷たいものが歯にしみる知覚過敏を招く事にもなり、一段と歯の黄ばみを促進する事にもなるでしょう。

ましてや、強い振動で歯を磨く電動歯ブラシで使用しようものなら、もう歯の表面は傷だらけになり、雑菌だらけになります。ですので、研摩成分を含む歯磨き粉を使用する時は、力加減に十分気をつける必要があり、電動歯ブラシとの併用は絶対にしてはいけないのです。電動歯ブラシのステイン機能を利用する場合は、汚れを浮かす作用を持つジェルタイプの歯磨き剤や液体歯磨きで、研磨剤不使用のものを選ぶのがお約束です。

という事で、どうしても自宅で本格的なホワイトニングをしたいのであれば、やはり「ホームホワイトニング」と呼ばれる歯医者さん公認のもとに行う方法がおすすめ。このホームホワイトニングは、歯科医院で作ってもらった自分専用のマウスピースにジェル状の漂白効果を持つ薬剤を塗布し、装着する事で歯の着色を抜くものです。

マウスピース装着と聞くと、つらいつらい矯正治療を思い出される方もいらっしゃるかも知れませんが、ホワイトニング用のマウスピースは矯正装置とは異なります。歯を動かすのが目的ではなく、薬剤を歯に浸透させるのが目的ですから、矯正装置装着のように長時間・長期間に及ぶものではありません。簡易なものなら、1日僅か30分から1時間はめておくだけでOKというものもあります。使用期間も最短で2週間程度です。

ただし、強制ほどではありませんが、やはり歯科医院で診察を受け、オリジナルのマウスピースをあつらえたり、薬剤を処方してもらうという事で、それなりの費用がかかります。マウスピースが15,000円から40,000円、薬剤が2週間分で10,000円と言ったところでしょうか。そう、実は歯科医院で受けるオフィスホワイトニングの方が断然お安いのです。

そして何より、プロのケアを受けた後でホワイトニング効果を持つオーラルケア用品を使用したり、ホームホワイトニングを実践すると、間違いなく効果は増します。特に出来るだけ効果を持続したいという方は、歯科医院でのオフィスホワイトニング+自宅でのホームホワイトニングがおすすめです。

また、少しでも安く早く長く綺麗にという方なら、オフィスホワイトニング+市販のオーラルケア用品でのセルフケアが理想だと言えるでしょう。

歯科医院の施術は自宅での歯のホワイトニングとは違う


歯の美白意識が着実に高まりを見せる今日この頃ですが、高価な薬用歯磨きを使って一生懸命磨いても、着色は薄くなるどころか、濃くなる一方という人も少なくありません。

でも、それもそのはず、歯医者さんで受けるオフィスホワイトニングですら、全ての歯の着色汚れに効果を発揮するという訳ではないのです。さらに、元々私たち人間の歯は白いものではないという事を把握しておく事も大切でしょう。

少なくとも、セルフサービスでのホワイトニングで効果を得られるのは、先にご紹介したステインによる汚れだけです。ステインは取り敢えず、研磨剤や重曹配合の歯磨き剤で擦れば落ちます。しかし、歯の神経の壊死や抗生物質の副作用などによる色あせは、歯科医院のホワイトニングですら殆ど効果は期待出来ません。

もし、どうしても白い歯を手に入れたいというのであれば、歯の表面を削り、ラミネートベニヤと呼ばれる薄い板を被せたり、セラミックで歯全体を覆うような大がかりな施術になります。ですが、単なる歯の漂白にすぎないオフィスホワイトニングと、こうした修復治療は求められる技術が違うため、はっきり言って高価です。

前者は特に一般歯科では歯科衛生士が担当するレベルのものですが、後者は完全なる高度な歯科医療。歯科医師の出番です。とは言え、審美歯科の領域に入るため、保険対象外で、かなりの費用がかかります。オフィスホワイトニングは全ての歯を漂白して1万円前後ですが、セラミックやラミネート修復となると、前歯1本あたり安くて1万円前後からと言ったところでしょうか。

しかしながら、実際問題として、放置しておいた虫歯が進行した事で歯が変色している人は少なくありません。そうなると、歯が汚れている訳ではないので、いくら漂白しても無駄な抵抗です。被せ物でごまかすという方法を採るよりないでしょう。さらに、歯の美白より先に虫歯治療が必須となる訳で、歯医者さんの診療を受ける事は絶対的に必要なのです。

加えてもう一つ、やがて虫歯を作るであろう「歯垢」や歯周病を誘発する「歯石」が付着していると薬剤の浸透が阻まれるため、プロがホワイトニングしても十分な美白効果が得られません。

そこで、歯科医院のホワイトニングは、歯石や歯垢を綺麗に除去してから漂白します。この点がセルフケアとの最大の違い。また、使用する薬剤も違います。研磨剤でゴシゴシ擦るのではなく、過酸化水素や過酸化尿素といった強い漂白効果を持つ薬剤を使用し、機械で内部の染みを分解して行きます。

これにより、歯の内部の象牙質が持つ色も薄くなるため、加齢によって黄色く見える歯にも有効的です。塩素系の漂白剤を入れた洗濯機に誤って色柄ものを入れると脱色してしまうのと同じ原理で、これを「ブリーチング効果」と呼びます。

さらに、今人気の舌側に矯正装置を装着する裏側矯正なら、同時進行も可能で、綺麗な歯並びと色合いの歯を一緒に手に入れたいという欲張りな願望を叶える事も可能。特に結婚式を控えた女性には大人気のプログラムとなっています。

ですので、初めてのホワイトニングはもちろん、長い間自分で頑張っていても改善されないという方は一度、歯科医に相談される事をおすすめします。特に、すでに歯垢や歯石が蓄積しているために、せっかく高価な薬用歯磨き剤を使っていても、その成分が浸透しなくなってしまっている人は実にもったいない話です。

ちなみに、歯磨き粉やマウスウォッシュでよく見かける「薬用」というのは、緩慢に薬効を発揮する可能性の高い商品で、ただの化粧品ではありません。医薬部外品に該当するものです。使い続ける事で、効果が出る可能性は高いだけに、自分自身で効果を得られる環境を作る事が大切なのではないでしょうか。