インプラント治療

歯を失った場合の選択肢として現在は、欠損の程度にもよりますが、入れ歯(義歯)、ブリッジ、インプラント、何もしないという選択肢が考えられます。
最新の歯の治療としては、注目されているのがインプラントです。

治療方法

インプラントは、入れ歯やブリッジとは異なり、外科的手術が必要になります。ブリッジや入れ歯治療は外科手術の必要がありません。
インプラントは、1本の埋め込み手術の場合、15分程度で終了できることが可能ですが、症例によって異なります。

歯科によっては静脈内鎮静法を併用してインプラント手術を行っている歯科もあります。
その場合、体にかかる負担を軽減でき初めてにインプラント治療を行う方でも不安・恐怖心も軽減できるはずです。
インプラント治療以外の治療をご紹介致します。

部分入れ歯

1本だけ歯が欠損から、最大15本欠損している場合に取り入れるのが部分入れ歯(義歯)です。
失った周囲に金属のバネ(クラクス)を隣接し歯に引っ掛けて固定します。いつでも取り外しができます。

しかし、デメリットもあります。入れ歯を取り外すたびに、健全な歯のエナメル質がはがれてしまうことが挙げられます。
また、入れたり外したりと繰り返すたびに健全は歯がぐらつき、健康である歯が抜けてしまったり、虫歯になりやすくなる点が挙げられます。
留め金部分が見え見栄えもよくありません。金額は、3割負担で片顎約1万円前後くらいです。
2割負担だと、約8千円前後、1割負担ならば、約4千円前後となります。
保険外の場合は、6万円から30万円前後となり高額になります。

総入れ歯

簡単にいうと、取り外しの人工の歯を顎の上に載せる方法。歯が全部なくなった所に、場合には総入れ歯が用いられます。

顎の骨がやせてしまい、歯が全部ないために固定法をとることができません。
また、異物感もあります。硬いものが食べられない、浮き上がる、外れる心配もあります。

インプラントの場合

1本から、失ったすべての歯でインプラントが可能です。
インプラント治療ではまず、100%に近い純チタンでできた人工歯根(インプラント体)を歯のなくなった部分の骨に埋め込みます。
部分入れ歯と違い、歯を失った部分のみの治療でも可能で、周囲の健康な歯に負担をかける心配がありません。

また、部分入れ歯のようにエナメル質をはがれることはないので、支える健康な歯にほとんど影響はなく、他の健康な歯を健康のまま保てるのです。
本来の自分の歯と変わらない感覚、外観、なので違和感なく咬み心地はほぼご自分の歯と同じです。
さらに、時間の経過とともに顎の骨と結合され、歯を失った部分の骨が機能回復するので骨がやせません。

人間の歯には、毎日とても大きな力が加えられています。
お食事のとき、運動をするときなど、日常生活の中で歯は身体を安定させ、維持するためにたくさんの役割を果たしているのです。
何らかの原因で歯を抜くことになってしまった場合、インプラント治療が確立する最近まで、それらの大きな力を支える代替は、残っている他の歯に頼るしか方法がありません。

しかし、それだけの力を他の歯で補うのは、リスクも多く、最終的にはその他の歯も失うという結果になってしまった、という経験を持っている方も多くいることでしょう。
インプラント治療は、歯を失った部分のみを治療する方法ですから、他の歯に侵襲を加えることはありません。
そして、しっかりと固定された、硬いものも咬むことのできる歯を回復することができるのが、インプラント治療です。

ただ、普通の歯科治療と異なり、人工の根(インプラント体)をあごの骨に埋め込むことが必要となります。
きちんとした知識と技術を持った信頼のできる、設備もしっかりとした歯科医院で行うことをお勧めします。

歯槽骨の吸収

インプラントは顎の骨に咀嚼の刺激が伝わります。
なので骨の吸収を抑制できますが、歯を失うと、歯根がなくなり、歯を支えている骨(歯槽骨)が痩せてしまいます。
さらに咀嚼の刺激は骨に伝わらず、顎の骨は少しずつ痩せてしまい刺激が伝わらなくなるためです。

違和感

入れ歯は違和感を覚える人が多いですが、インプラントでは天然の歯と変わらないため違和感はほとんどありません。

適応症

歯医者によっては、骨が足りなくてインプラント治療を断られてしまうケースもあります。
結局、骨が足りなくてインプラント治療を断念する方もいると思います。
しかし、ネットなので色々詳しくインプラントができる歯医者探せば、必ずインプラント治療を受けられる歯医者はあるはずです。

寿命

入れ歯の寿命は4~5年、ブリッジの寿命は7~8年、インプラントの10年残存率と長くなります。
メンテナンスをしっかり行えば、インプラントは長持ちする治療方法だと言えます。