派遣でも歯の治療費専用のデンタルローンに申し込みして審査を受ける事は出来るの?


『デンタルローン』を使って保険の利かない高度な歯科治療を受けるのは、今やオーソドックスなパターンになりつつあると言って過言ではないでしょう。実際、歯の治療費専用のローンをショッピングクレジットの一種として出す信販会社やカード会社をはじめ、銀行でも目的ローンの一例として、インプラントや矯正治療に掛かる費用を上げています。

しかしながら、派遣で働く人がデンタルローンを使って歯科矯正をしようと考えた場合、審査に通るのかどうか? それ以前に、申し込み自体、可能なのかどうかと迷ってしまいます。なぜなら、対象者の基準として、パート・アルバイトは明記されていても、派遣という文字のないところも多いからです。

そこで、派遣社員がデンタルローンに申し込みする事は出来るのかどうか? 審査に通る可能性があるのかないのか?どうすればデンタルローンを利用して歯の治療費を調達出来るのか?今日は、その辺りを調べてみたいと思います。

まず、派遣の位置付けですが、かの有名なWikipediaによると、正社員もしくは正職員以外の雇用形態で就労し、生計を立てている人を「フリーター」と称するとなっています。つまり、アルバイトだけでなく、パートタイマーも、派遣社員も、契約社員も、嘱託も同じフリーターなのです。ただし、フリーターは必ずどこかの企業や組織に雇用され、時給や日給、あるいは月給や年給を得ている事が条件です。

そのため、企業や組織に雇用されず、特定の仕事だけを特定の金額で請け負っている人はフリーターになりません。業務委託を受けるという事で、業務委託社員になります。しかも、社員とは名ばかりで、会社に雇用されていないのですから所謂フリーランスです。となると、業務委託社員はさておき、パート・アルバイトがOKで派遣はNGというのはおかしいという事になります。

事実、デンタルローンに限らず、使途フリーのカードローンをはじめ、多くのローン申込の条件として金融機関やローン会社が真っ先に上げているのは、安定した収入のある事。安定かつ継続した収入のある事や定期収入のある事、有職者であることというように表現は様々ですが、とにかく働いていて所得を得ている事です。

その他、銀行の場合は、自行に口座を持つ事。地銀になると、支店の営業圏内に在住しているか勤務している事。また、未成年や学生、専業主婦でも利用可能な商品については、連帯保証人を立てる事を条件としていたりもします。さらに、楽天銀行カードローンのように、一部、雇用形態による年齢制限を設けているところもあるにはありますが、大半が派遣は駄目とは言っていません。たとえ主婦や学生はNGとなっていてもです。

という事で、まず、派遣社員がデンタルローンに申し込み出来るのかどうかについてはyes。働いている以上、収入はある訳ですから、問題ありません。下記の通り、各金融機関や金融会社の設定している年齢制限をはじめ、所定の条件さえ満たしていれば申込可能です。

  • ジャックスのデントキュア
  • 原則20歳以上で、安定収入のある方ならどなたでも。

  • セディナのスマイルライン
  • 18歳以上の有職者。未成年及び無職者でも連帯保証人を立てれば申込可能になります。

  • 新生銀行グループ「アプラス」のデンタルローン
  • 20歳以上65歳未満で安定収入のある方。

  • オリコのデンタルあんしんサポート
  • 18歳以上で安定した収入がある方。未成年は親権者の連帯保証人が必要です。専業主婦でも、連帯保証人を立てれば申込可能になります。

  • イオンプロダクトファイナンスのデンタルローン
  • 原則20歳以上で安定収入のある方。

  • イオン銀行のデンタルアシスト
  • 契約時の年齢が満20歳以上、満60歳未満で、安定かつ継続した収入の見込める方。イオン銀行に普通預金口座を有する事。

    派遣にとってのデンタルローンの審査ポイント1、在籍確認


    派遣のような非正規雇用でも、デンタルローンに申し込む事は可能です。ただし、パートやアルバイト、契約社員に比べ、派遣社員は審査に通りにくいと言われています。なぜなら、こうしたローン審査に付きものの在籍確認が取りづらいからです。

    しかも、人によっては勤務先と派遣先を勘違いし、利用申込書に記入される事があります。そうなると、本人確認書類として提出した健康保険証との間に相違が生じ、益々状況は悪化する事も有り得るでしょう。

    そもそも派遣というのは、派遣会社に登録し、そこからオフィスや店舗、工場などに送り込まれているスタッフです。つまり、今通っている会社は勤務先ではありません。ここがパートやアルバイト、契約社員との最大の違い。彼らは非正規雇用とは言え、毎日通勤している会社に直接雇われ、その会社から給料をもらっています。もし、社会保険に加入しているとすれば、発行元はその会社です。

    ならば、派遣社員の真の勤務先はどこかと言えば、登録している派遣会社になります。そう、派遣先ではなく、派遣元から給料をもらい、健康保険証も派遣会社の発行となっているのです。にも拘わらず、利用申込書の勤務先欄に派遣先の社名を記入してしまうと、たちまち、これはおかしいという事になってしまいます。

    という事で、派遣社員の場合、勤務先は必ず派遣会社の名前にする必要があります。ところが、そうすると、そう、在籍確認の電話も原則として、実際に働いている会社やお店ではなく、派遣会社に入る事になる訳です。しかし、自分はそこにはいない訳ですから、応対する事が出来ません。さらに、電話を取った職員が自分の名前や派遣先を把握していない可能性も考えられます。

    まあもっとも、今は登録者の情報が簡単にオンラインで呼び出せますから、全く分からないという事はないでしょう。ですが、個人情報を気安く外部に漏らしてはならないという規定や意識が作用し、銀行やローン会社は欲しい回答を得られないのが一般的。お陰で在籍確認が取れず、審査落ちしたり、保留にされる事も少なくないという訳です。

    ならば、どうすれば在籍確認をクリア出来るのでしょうか? 最も確実な方法は一つ、派遣会社に正直にデンタルローンの申し込みをした事を伝え、確認の連絡が入る事を事前に知らせておく事です。そして、事実上の勤務先である今の職場に連絡してもらうように頼んでおくといいでしょう。

    また、申込時に記載出来るのであれば、派遣元と派遣先、両方の社名と電話番号を記入しておかれる事をおすすめします。そうすれば、最初から派遣先に直接電話がかかる事も有り得ます。ただし、その場合でも、派遣会社に連絡が入る事を前提に、事前に通知しておくのが利口です。そこで教えられた派遣先と申込時に記入した派遣先が一致すれば、信用度アップに繋がるでしょう。

    派遣にとってのデンタルローンの審査ポイント2、保証会社の保証と融資限度額


    家を買うための住宅ローンや車を買うための自動車ローン、あるいは、子どもの入学金を準備するための教育ローンなど、お金の使い道と必要金額を定めたローン商品を目的ローンや目的型ローン、目的別ローンなどと呼びます。近頃は、消費者金融や銀行カードローンなど、複数の借入を一本化出来るおまとめローンなんていうのもありますが、あれもれっきとした目的別ローンの一種です。

    そして、こうした目的を定めた各種ローンを申し込む際は、必ずその使途と必要額を照明する書類の提出が必須です。その代わりに、金利や融資金額の面で多少なりとも優遇されたり、時に総量規制の対象外となる事もあって、利用する価値は低くありません。やはりフリーローンより断然お得でしょう。

    という事で、歯の治療に掛かるお金を借りる訳ですから、デンタルローンもまた、その対象ローンの一つになります。歯科医院で発行された見積書の提出が必須です。加えて、信販会社やカード会社が出す立替払方式のローンだと、融資元の金融会社が提携している医療機関でなければならないという規定もあるので要注意。もし、掛かり付けの歯医者さんが該当しない場合は、直接融資の銀行ローンを利用しなければならない訳です。

    そうなると、派遣には益々ハードルが高くなりそうですが、その点は大丈夫。銀行や信用金庫などの金融機関でも、派遣社員だから駄目という事はありません。さらに、審査の難易度だけについてみると、銀行も信販会社もそれほど大差ないものと思われます。

    というのも、今は多くの銀行が担保も不要なら保証人も不要と謳っていますが、その理由はズバリ、保証会社が保証してくれるからにほかなりません。そして、その保証会社というのは何を隠そう、信販会社やカード会社、ローン会社のファイナンス部門なのです。そこで、たとえ銀行のデンタルローンを申込みしたとしても、最終的には保証会社である金融会社が業務委託を受けて審査します。という事は、信販会社やローン会社の審査基準を満たしていれば、銀行ローンの審査基準も満たしている事になる訳です。

    ただし、このシステムが必ずしも優位に作用するとは限っていません。確かに、銀行ローンそのものは総量規制の対象外ですし、審査の際、消費者金融やクレジットカードのキャッシング残高等があっても気にしないのが表向きです。

    しかしながら、実際に審査するのが金融会社となれば話は別。当然、既存の借入があれば、それも合算した上で収入と返済額のバランスを見ます。そのため、すでにそこそこのカードローン利用があったりすると、審査落ちする事もしばしばです。また、審査に通ったとしても、希望額を大幅に下回る事も十分有り得るでしょう。

    さらに、既存の借金がなくても、借入限度額を年収の3分の1ぎりぎりに定められるため、ボーナスや手当の出ない派遣は不利になります。特に、思い切って100万円を超える高額の融資を申し込むと、その無謀さが今後のローン返済に影響を与える可能性があるという事で審査落ちする要因になりかねません。ですので、なるべく必要最低限の費用に収まるような治療方法を歯科医と相談し、極力少額の見積書で審査を受けるのがポイントです。

    もちろん、これは銀行ローンだけに限らず、信販会社やローン会社、カード会社のデンタルローンを申し込みする場合も同じ。そして、それが今後の返済にも功を奏する事になるでしょう。ちなみに、既存の借入と新たなデンタルローンを一括にする方法もあるにはありますが、あまりおすすめ出来ません。その理由としては、やはり借入金額が大きくなってしまうため、審査落ちの確率が上がるからです。しかも、逆に高金利になる可能性も秘めています。

    そもそも、この2つは、方や借金の一本化、方や歯の治療費というそれぞれ異なる目的を持つローン。それを一つの目的型ローンとして申し込む事は出来ません。もし、契約するとすれば、まとめフリーローンという事になる訳ですが、事実上、そのようなローン商品はないのです。

    結果、高金利の銀行や消費者金融のフリーローンを利用する形になる訳ですが、それも十分な融資限度額が設定される保証はありません。もし、既存の借金が完済出来なければメリットはないでしょう。だったら、少しでも金利の低いデンタルローンを個別に契約し、個別に返済して行く方が利口なのではないでしょうか。

    派遣にとってのデンタルローンの審査ポイント3、信用情報と本人確認書類


    派遣にとってのデンタルローンの審査ポイント、最後は信用です。これは派遣だからとか、銀行や信販会社のデンタルローンだからというのではなく、誰が、どこで、どんなローン商品を申し込んでも重要視されるポイントになります。

    まず、過去にカードローン利用やクレジットカード利用をしていて、延滞や負債などの金融トラブルを引き起こしていれば、その情報が個人信用情報機関に登録されていますから、審査落ちの要因となるでしょう。気になる方は、事前に個人情報センターなどに情報開示を申し込み、予め確認される事をおすすめします。

    ただ、派遣の場合は、それに加え、勤労面での実績が一つの大きな信用となります。何しろ、働けば働いた時間だけお金になるのが派遣社員。そこで、長期間同じ派遣会社に登録し、コンスタントに一定時間以上労働している事が実証出来れば、安定や継続という言葉を裏付けられるという訳です。そして、それを実証するツールが、源泉徴収票と健康保険証です。

    特に健康保険証は、それなりの効力を発揮してくれる事でしょう。なぜなら、派遣会社は最低でも2ヶ月以上の雇用期間がなければ保険加入させないからです。さらに、派遣先での勤務日数と勤務時間が、派遣会社の正社員の4分の3以上ある事も条件となっています。即ち、派遣会社の健康保険を持っている人は、それなりの期間、それなりの時間、それなりに働いて、それなりの収入を得ている人という事になるのです。

    ですので、派遣の場合、本人確認書類は運転免許証ではなく、健康保険証を提示するのがポイント。正直、顔写真の添付されている運転免許は最強の本人確認書類だとされ、免許を持っている人は免許を出して下さいと言う金融会社も少なくありません。さらに、保険証を本人確認書類として使用する場合は、別途、住民票や公共料金の領収書など、居住地を確認出来る補助書類が必要だと言うところもあります。

    しかしながら、免許証で勤務実績を実証する事は出来ません。そこは必要書類が増え、少々めんどうになっても、保険証を使う方が利口でしょう。ただし、マイナンバーカードこと、個人番号カードは、本人確認の補助書類として認められていない金融機関や金融会社も多いので要注意。また、電気代やガス代などの公共料金の領収書は、時に浪費家である事を証明してしまう事もありますので、健康保険証と住民票のセットがおすすめです。

    加えて、源泉徴収票は、たとえ派遣先が変わっても、1年間同じ派遣会社からの派遣で働いていれば発行されます。こちらは、これ以上ない最強の所得証明書であり、やはり勤務実績の証明書にもなります。

    レディースローンを取り扱っているところのデンタルローンなら、派遣でも安心して審査が受けられます


    何度も言うようですが、派遣社員である事だけを理由に申し込めないとか、確実に審査落ちするデンタルローンはありません。ただ、フリーターの場合、年収面で不利になる部分は否めず、高望みしない事が大事です。

    また、パートやアルバイト、契約社員とは異なり、派遣の場合は在籍確認が取りにくいケースも多々ありますので、申し込みに際しては、その辺りの対策もきちんと施しておかれる事をおすすめします。さらに、端から派遣社員に対する理解の深い金融機関や金融会社もありますので、不安な方は、そういうところを利用されるのも一つの手でしょう。

    ならば、それはどこかと言うと、レディースローンを取り扱っている銀行やローン会社です。レディースローンというのはその名の通り、女性専用ローン。借りるのも女性だけなら、貸すのも女性だけという感じで、問合せから契約手続きまで、全て女性スタッフが対応してくれます。

    専用のフリーダイヤルが設置されていて、いつでも気軽に融資金額や返済方法など、あれこれ相談出来るシステムになっているのが大きな特徴です。また、みずほ銀行カードローンの「わたし応援ローン」のように、パッと見、ローンカードとは分からないようなとてもおしゃれなデザインの専用カードを発行していたりもします。

    そして、一番のメリットは、元々正社員でもそれほど高給をもらっていないOLやパート・アルバイト、契約社員や派遣社員を主なターゲットとしている点。総量規制の対象外となる銀行では、主婦でもOKというぐらいです。その代わりに、限度額は10万円から200万円程度と、通常のカードローンより低めに設定されている商品が目立ちます。

    しかも、主婦の場合は30万円が上限で、有職者でも、借入上限額200万円という人はめったにいません。さらに、金利は通常のカードローンと100%同じで、女性だから優遇されるという事もなければ、高くなるという事もありません。勿論、審査の基準や手順も同じです。

    とは言え、派遣である事に多大なる理解と興味を示してもらえるだけでも安心感が違います。現状、口コミで人気のレディースローンはプロミスやアコムなど、消費者金融の商品が主流ですが、みずほ銀行の私応援もなかなかの人気です。という事で、同じ融資を受けるのなら、みずほ銀行のようなレディースローンを取り扱っていりところの方が有り難い、話がしやすいという方は少なくないのではないでしょうか。

    みずほのわたし応援ローンは、使途自由のフリーローンです。少々金利が高くてもいいというのであれば、このレディースローンを使ってお金を借り、歯科での治療費を支払うという手もあります。その場合は、歯科医院が限定される心配もなく、見積もりも不要です。