ジャックスのデンタルローンは審査の難易度に大差がないのに金利の差が大きい


ジャックスには、歯科治療費専用のローン商品、『デントキュア』というのがあります。矯正やインプラントなど、保険適用外となる高度歯科治療の費用を賄うためのデンタルローンで、限度額や金利、返済の条件を見ても、中々おすすめの金融商品です。

歯科矯正で歯並びをととのえようと思えば、1本2本では話にならず、数本まとめて治療しなければなりません。それこそ、テレビで言っているように、6本単位でというような形です。ところが、そうなると、100万円を超える事もしばしば。もちろん、健康保険は使えませんから、それだけのまとまったお金が用意出来なければ治療も出来ないという訳です。

そこで昨今、そうした完全自費治療となる歯科での治療費専用ローンというのを銀行や信販会社、あるいは、カード会社などが出し始めました。とは言っても、みずほ銀行やスルガ銀行をはじめ、金融機関のデンタルローンは、車を買うためのマイカーローンなどと同様、使途を定める事で従来のフリーローンやカードローンの金利を少し下げるという目的ローンの一種として取り扱っている感じです。

また、アプラスやオリコなど、民間のローン会社やカード会社でも歯の治療のためのお金を工面するサービスはありますが、やはり似たような位置付けだと言えるでしょう。そのため、ある意味、自動車ローンを扱っている金融会社では、目的別ローンとして歯の治療費を借り入れする事が出来る可能性はあります。ただ、どこまで金利や審査の上で優遇されるかは分かりません。

という事で、デンタルローンやデンタルクレジットと銘打つ金融商品はまだまだ少ないのが現実です。そんな中、ジャックスのデンタルローンは、「デントキュア」という商品名まで持つ立派な歯科治療費専用のローン商品。限度額も最高500万円までと高額で、ほぼ100%の歯科医療に対応しています。

返済回数は最高84回で、少々借入の金額が大きくなっても、多くの人が無理なく支払い出来る設定になっています。ボーナス払いを組み込む事も可能で、ボーナスでの返済比率は借入総額の50%までです。さらに、保証人も担保も不要。頭金も不要のフルローンです。

しかし、ジャックスのデンタルローンの一番の魅力は、何と言っても金利。どこの信販系のデンタルローンよりも低い固定金利で、利用限度額が高く、返済期間が長いのです。しかも、金利についてのみ言えば、同じジャックスが出す類似商品よりも好条件となっています。

実はジャックスには元々、高度医療や不妊治療、あるいは、美容整形などの医療費に特化した低金利のメディカルローンがありました。しかし、比較的肉体的リスクの低い歯科医療だけをターゲットとする事で、さらに金利を下げて融資しましょうというのがデントキュアなのです。

事実、歯の治療もれっきとした医療行為の一環で、医療費控除の対象となっています。ですので、メディカルローンの利用が可能ですが、歯だけなら、デントキュアの方が断然お得。何しろ、方や実質年率8.5%、方や実質年率4.5%なのですから、どちらを使うかは悩むまでもないでしょう。

しかも、デントキュアは、ジャックスが契約している提携医院であれば、矯正歯科でも審美歯科でも利用出来ます。歯科医院に限らず、近頃しきりとテレビで宣伝している美容整形外科やクリニックにおける歯科矯正でも問題なしです。

だからと言って、申込者の条件や審査がとくに厳しくなる訳ではありません。ローン契約出来る人、出来ない人、審査に通る人、通らない人の基準も全く同じで、メディカルローンに申し込み出来る人はデンタルローンにも申し込み出来ます。また、メディカルローンの審査に通る人は、恐らくデンタルローンの審査にも通るでしょう。

むしろ、健康状態や予後を考えると、歯科治療オンリーで申し込むデンタルローンの審査の方が通りやすいかと思われます。ですので、たとえ美容外科で歯の矯正をする場合でも、メディカルローンではなく、デンタルローンを利用するべきなのです。

ジャックスのデンタルローンの審査に100%落ちる人はこんな人


『デントキュア』というデンタルローンを出しているジャックスは、ゴールド事務などで導入されているジャックスカードでおなじみ、国内大手信販会社の一つです。

確かに、ファイナンス事業にも定評があって、三菱UFJ銀行をはじめ、多くの金融機関の保証会社を務めていますが、消費者金融ではありません。基本的にクレジットカードとショッピングローンに重きをおいていて、自動車ローン部門では、国内第2位の取扱高を誇っています。

そして、デンタルローンも、そんなジャックスのショッピングローンの一つです。クレジットカードとは全く別なので、仮に50万円以上の借入をしても、後々の買い物や公共料金の支払いに支障が出る心配なし。きちんとローン返済さえしていれば、銀行系カードローンとの併用も可能です。

ところで、ジャックスと言えば、女優の柴咲工さんやテニスプレイヤーの錦織圭選手、あるいは、元SMAPの香取慎吾さんなどがCMキャラクターを務めていて、山下達郎さんが音楽を手掛けていたりもします。いずれにせよ、堅実なイメージの強い金融会社で、実際、一時期話題になった過払い金騒動にも殆ど巻き込まれなかったほどです。だからこそ、保証会社としての定評もあるのです。

という事で、ローンを組む上では非常に安心なのですが、その一方で、審査も堅実でとても厳しいのではないかという心配をされる方も多いようです。ですが、現実にはそれほどでもなく、パートやアルバイトでも通っている人は少なくありません。そこは信販会社、銀行さんよりは柔軟性があるとも言われています。

とは言え、100%ジャックスのデンタルローンの審査に落ちる人がいます。それは、個人信用情報機関に移動情報を持つ人です。通常、こうしたローン審査は、各金融機関や金融会社が加盟している信用情報機関の信用情報を元に行われ、融資の可否や限度額、金利が決められます。そして、Aの信用情報機関に加盟している会社は、Bの信用情報機関に登録されている情報を閲覧する事は出来ません。

ところが、過去に延滞や債務を果たさなかったなどの金融事故を起こすと、それだけは全ての信用情報機関に登録されてしまうのです。この情報を移動情報と呼び、全ての金融機関や金融会社が共有出来るデータとなります。

そして、この移動情報があると、フリーローンも目的ローンも関係なし、また、信販系ローンも、銀行系ローンも関係なく審査落ちします。それどころか、消費者金融からの借入すら難しいでしょう。ですので、当然のごとく、ジャックスのデンタルローンの審査は100%通らないという事になります。そう、ブラックと呼ばれる人です。

ジャックスのデンタルローンは審査の結果に関係なく金利4.5%での契約です


低金利で人気のジャックスのデンタルローンですが、実は、銀行の出す目的型ローンの方がさらに低金利。特にスルガ銀行の使途を定めたカードローン「リザーブドプランプラス」などは、実質年率2.5%からとなっていて、ジャックスより2%も低いのです。

ただし、必ずしもこの金利で借り入れ出来るとは限っていないのがスルガ銀行の目的型ローン。下手をすると実質年率7.5%となり、ジャックスより3%も高くなってしまいます。これは、スルガ銀行に限らず、どこの金融機関でも金融会社でも同じで、基本的に金利は何%から何%までと表記されています。即ち、その範囲内である事は間違いありませんが、実際に自分が支払う事になる金利は、審査結果や過去の取引状況で決められるのです。

特に銀行で最低金利による融資を受けるには、それなりの取引実績が必要になると思っておくべきでしょう。少なくとも普通預金口座を所有し、給与振り込みや公共料金の引き落としなどをしている事が前提になります。加えて、自分の保証をどこの誰がいくらで引き受けてくれるのか? これが大きな問題です。

というのも、個人でローンを組む際、銀行は保証会社の保証のもとに契約します。そして、万一、契約者のローン返済が行き詰まった場合、その保証会社から完済してもらう仕組みになっているのです。だからこそ、保証人も担保も不要となっている訳ですが、その分、保証料というのがかかります。その保証料を支払うのは誰か? 当然、自分です。

ただし、表だって請求される訳ではありません。全て金利に上乗せする形で支払いさせられます。そこで、この保証料が安ければ低金利になりますが、高ければ高金利になる訳です。そして、その額を決めるのが信用情報による審査。当たり前のごとく、今イチ信用度の低い申込者を引き受けるのはリスクが高いという事で、保証料は上がります。逆に、信用度が高いと判断すれば、保証料は安くなり、金利も下がるというからくりです。

ただし、たとえ金融事故を起こした事のない優良な契約者でも、初めてのローン申込となると、逆に実績がない事で確信を得られず、どうしても保証料が高めに設定されます。つまり、低金利は期待出来ないという事です。

しかし、ジャックスの場合は、審査の結果に関係なく、デンタルローンの金利は一縷津4.5%と定めています。これは、自らが金融機関の保証会社としての業務も請け負っているからこそ成せる技で、他社にはないサービスです。実際問題、スルガ銀行でも、自行の傘下にある保証会社の保証で契約出来れば比較的低金利ですが、万が一の事を考えると、外部の保証会社に預ける方が安全性が高い訳で、どうしてもその方法が取られがちになります。これも新規で申し込みすると金利が高めになる理由の一つです。

その点、ジャックスは、いかなる場合も自分たちでめんどうを見てくれますから、誰でもが実質年率4.5%。これは専門かから見ても異例の事で、デントキュアをおすすめする大きな理由となっています。

ジャックスのデンタルローンの借入限度額は収入ベースの審査で決まります


ジャックスのデンタルローンは、審査の結果に関係なく実質年率4.5%の固定金利です。これは、信販会社のローンとしては異例で、非常に大きなメリットだと言えるでしょう。ただし、限度額だけは一律とはいきません。収入をベースに決められます。

ちなみに、歯の治療費を賄うためのデンタルローンは、ショッピングローンの一種ではありますが、それと同時に、高額療養費の対象となります。そのお陰で、消費者金融やクレジットカードでの借入を合算して年収の3分の1以内に納めなければならない総量規制には含まれません。従って、既存の借金があっても、そこそこの融資を受けられる可能性は低くないでしょう。とは言え、やはりきちんと返済してもらえる事を前提にローン金額は検討されます。そこで、たとえ総量規制の対象外でも返済比率は非常に重要になる訳です。

返済比率とは、年収に対する年間のローン返済に充てる額の割合で、返済負担額とも呼ばれます。例えば、年収500万の人が、元金に金利を加えた総額500万を1年で返済出来ると仮定すれば、その返済比率は100%となる訳です。そして、デントキュアのように、最長7年の返済期間を持つローン商品においては、3,000万以上の貸付もありという事にはなるのですが、事実上、これは200%不可能な話でしょう。現実には、自分や家族の生活を維持しながらローン返済は進められる訳で、ならば、いくらくらいまでなら確実に支払えるのか? これを考えるのは非常に重要になります。そういう点では、総量規制の定める年収の3分の1という金額は、実に的を射た数字と言えるでしょう。

実際、銀行の住宅ローンや自動車ローンを組む際も、この返済比率が真っ先に検討され、希望するだけの融資が可能か不可能か。また、いくらまでなら貸付出来るかという限度額が決まります。ちなみに、返済比率の理想は25%とも言われていて、精々35%から40%が限度だというのが専門家の見解です。

という事で、やはりジャックスでも、その辺りを基準に申込者の限度額を定めます。そのため、最高限度額500万円とはなっていても、実際にこれだけの借入が出来る人はごく僅か。むしろ、皆無と思っておいた方がいいでしょう。なぜなら、ジャックスで500万円のローンを組むには、1,000蔓延を大きく上回る年収が必要で、それだけの収入のある人なら、歯の治療費ごときでローンを組む必要などないでしょうという事です。

という事で、年収300万円の方なら、恐らく100万円前後、年収600万の方なら、200万前後の申し込みなら、比較的容易に審査が通るものと思われます。ですが、それ以上の見積もりを出すと、審査落ちの要因になるかも知れません。

とは言え、たとえ100万でも、インプラント治療なら十分な金額ですし、歯科矯正でも何とか賄える範囲かと思われます。やはり後々の事も考えれば、今の自分の収入に応じた借入をする事は大切で、その額に納まるような治療法を歯科医と相談するのが望ましいのではないでしょうか。

ジャックスのデンタルローンの申込から審査までの流れ


それでは、ここで、ジャックスのデンタルローン『デントキュア』の申込から審査までの流れを整理しておきましょう。

まず、ジャックスのデンタルローンを申込するには、提携している歯科医院で見積もりを出してもらわなければなりません。元々通っている歯医者さんが提携医院なら話はスムーズですが、そうでないと、ちょっと手間がかかります。なぜなら、歯科探しから始めなければならないからです。

とは言え、ジャックスのデンタルローンが使える歯科医院は北海道から九州まで、全国各地に点在していて、その情報はHPで簡単に調べる事が出来ます。これって当たり前の事のように思われるかも知れませんが、加盟医院をきちんと公開しているのは実はジャックスだけで、この点もおすすめポイントの一つなのです。

という事で、治療を受ける歯科が決まったら、まずは来院し、初診を受けましょう。デントキュアを使ってインプラント治療を受けたい、あるいは、歯列矯正したいと言うと、きちんと検査し、どのような方法で治療を進めるかが検討されます。そして、見積書とデンタルローンについて詳しく書かれたパンフレットをもらうのが第一歩です。

実はデントキュアの申込は、ジャックスの店頭ではなく、歯科医院で行う事となっていて、借りたお金は直接歯医者さんの口座に振り込まれます。つまり、自分の口座に入ったお金を出して自分で支払いする訳ではないのです。また、消費者金融や銀行系カードローンのように、専用のカードを使って引き出し、また、そのカードを使って入金する訳でもありません。返済は、金融機関の口座からの自動引き落としです。

ですので、当然、融資の可否は歯科医院にも連絡されます。でも、もし審査に通らなければ恥ずかしいでしょう。そこで、是非利用したいのがウェブ事前審査です。この審査は、歯科医院でもらった見積書とパンフレットのパスワードを使って自宅のPCから申し込みし、予め審査に通る可能性があるかないかをテスト出来るもの。いわゆる与信ですが、必要事項を全て正直に記入しておけば、ほぼ本審査と同じ結果が出ます。ですので、安心して正式な申込が出来る事と思います。

ちなみに、正式に申し込む際には、本人確認書類や収入証明書が必要になります。加えて、本当に申告した会社に勤めているかどうかを確認するための電話がかかる事を前提としておく事も必要です。何しろ、何十万・何百万という多額のお金を都合してもらうのですから、このくらいは当たり前。むしろ、自分への投資として胸を張って融資を受ける事が大切です。そして、無事に審査に通れば、前述の通り、歯科医院の口座に治療費が振り込まれ、いざ、治療開始です。