>新生銀行グループに属する「アプラス」のデンタルローンと審査について


今回ご紹介する『アプラス』は、新生銀行グループに属するファイナンス会社です。金融業全般の平均評価から見ると、中堅クラスと言ったところでしょうか。ただ、大手の信販会社やローン会社、クレジットカード会社にはない不思議な魅力を持つ会社です。

まず、主力商品は何と言っても「新生アプラスカード」というクレジットカードですが、残念ながら、こちらは年会費が高い割にはポイント還元率が低いという事で、あまり支持されていません。しかし、その一方で「Tカードプラス」は多くの人が所持しています。そう、TSUTAYAのクレジット機能を兼ね備えた会員証を発行している会社、それがアプラスなのです。

ただ、それ以外に人気のカードがあるのかと言われれば、う~んという感じ。確かに、湘南ベルマーレやマンチェスター・ユナイテッドなど、国内外を問わず、人気のプロサッカーチームと提携し、オフィシャルカードを出していたりもするのですが、やはりいささかマニアックな路線で、広く普及しているとは言えません。とにかく、日本国内では残念ながら大手の提携先が少なく、会員数の確保に苦戦していると言わざるを得ないカード会社の一つです。

しかしながら、海外ではチョイと一目置かれる存在。庶民の憧れの的とも言えるブラックカードを出すアメリカの超富裕層向け金融会社「Black Card LLC」と提携し、国内で唯一、最上位MasterCard「World Elite MasterCard」を発行する事を許された法人です。また、それに次ぐ上位ランクの「World MasterCard」もポルシェと提携し、オフィシャルカードとして発行しています。

さらに、日本国内においては、カードよりローン。高級ブランド品やデジタル機器、車や家など、夢の一品を手に入れる際、分割払いを利用する事で、自然とアプラスとの付き合いが始まる人は少なくありません。特に自動車ローンでの信用度は非常に高く、ポルシェだけでなくフェラーリとも提携しています。加えて、住宅ローンでも徐々に知名度を上げ、実績を伸ばしているのです。

そして、これぞ、アプラスの最大の魅力。複数のローン商品がポイント還元対象で、借入の金額に応じてTポイントが付与されます。歯科治療費専用のデンタルローンは、そんなオートローンやデジタルローンなどと同じ、用途を定めて借り入れするアプラスの目的ローンの一つ。200円につき1ポイントのTポイントがもらえます。

つまり、歯列矯正費用として100万円の融資を受ければ、5,000円相当が返って来るという事です。加えて、歯科での治療費はその多くが医療費ですので、たとえアプラスのデンタルローンを使って支払ったものでも、確定申告する事により、税金の一部が控除されます。

対象となる歯科治療は、インプラントや歯列矯正、保険適用外となる義歯の挿入など、歯の治療全般。一部、美容外科で受ける歯科矯正も対象となります。利用出来るのは、満20歳以上満65歳未満の方で、安定した収入さえあれば、パートやアルバイト、契約社員や派遣社員でも問題ありません。限度額は最高300万。金利は年7.2%~14.4%です。

そんなアプラスのデンタルローンの審査の特徴はズバリ、通る確率が比較的高いという事でしょう。事実、若くて年収もそれほど多くないサラリーマンやOLでも沢山利用しています。とは言っても、やっぱり落ちる人は落ちます。そこで今回は、アプラスのデンタルローンの審査の特徴とポイントを押さえながら、パスするコツを考えて行きたいと思います。

アプラスのデンタルローンの申し込みから審査・返済までの流れ


アプラスのデンタルローンは、高額になる歯科医療費を自分に代わって歯科医院に支払ってくれるもの。立替払いと呼ばれるローン商品の一種です。

例えば、矯正しかで歯列矯正を受ける場合、100万円ほどの治療費がかかる訳ですが、健康保険が使えませんから全額自己負担となります。ある程度の蓄えはあっても、一度に支払い出来ない人は少なくないでしょう。そんな時に利用するのがデンタルローン。アプラスは歯医者さんに一括払いしてくれますが、自分は毎月コツコツ、最長7年、84回払いで返済すればOKというものです。

アプラスでは、車を買うためのオートローンや結婚式を挙げるためのブライダルローンなど、いくつかの目的ローンをだしていますが、デンタルローンは自分への投資を主とした多目的ローンの一種となります。ですから、歯の治療費に限らずレイシック治療や美容整形、運転免許の取得など使い道は様々。最近では、薄毛で悩む男性が医療脱毛の治療に利用したという例もあります。

確かに、こうした費用は、使途自由なカードローンで調達する方が手っ取り早く済みそうですし、そうしておられる方は少なくないでしょう。でも、そこをあえて目的ローンとして契約する事で、金利が安くなるというメリットがあります。事実、アプラスでも使途自由なフリーダムローンの実質年率が10.80%~16.80%なのに対し、デンタルローンの実質年率は7.2%~14.4%です。

そんなアプラスのデンタルローンの詳しい案内は、歯科医院でもらう事が出来ます。そして、そのパンフレットに書かれている8桁の申込コードを使ってウェブ上の専用ーページから申し込みするのが基本スタイルです。

当然、申し込みに際しては、住所・氏名・生年月日・職業・年収など、あれこれ個人情報を入力する必要がある訳ですが、この時点で、本人確認書類や収入証明書を求められる事はありません。審査を通過し、正式に契約する時点で初めて、こうした必要書類をメールか郵便で送る形になります。

そうして無事、契約が成立したら、歯科医が発行した見積書に従い、必要な治療費が一括で医院の口座に振り込まれます。あとは毎月きちんと返済して行けばOK。支払いは口座引き落としで、引き落とし日は毎月27日です。

さらに、まとまったお金が出来た時に、一括返済する「繰り上げ返済」や一部返済する「一部繰り上げ返済」も可能。手数料は一切かかりません。もちろん、早期に一括返済しても解約金等がかかる心配もありませんので、ご安心をください。

アプラスのデンタルローンの審査に必要なのは信用と収入


アプラスのデンタルローンの審査は厳しいと言う人もいれば、柔軟性があって良心的だと言う人もいます。当然ですが、前者は大半が審査落ちした人の言い分。一方、後者は審査に通り、実際に利用している人の声です。

しかし、元々アプラスのデンタルローンの申し込み条件は、満20歳以上・満65歳未満の安定した年収のある人という事で、特別厳しくありません。それどころか、パートやアルバイト、契約社員や派遣社員、さらに年金受給者でもOKとしています。加えて、専業主婦や学生でも保証人を立てる事によって認められる事もあり、確かに銀行に比べてかなり柔軟性があると言えるでしょう。

また、契約可能額についても、目安としては年収の3分の1と見られますが、多少の融通は利きます。たとえば、年収300万円のOLが総額120万円の歯列矯正費用を申し込んだ場合でも通る事が珍しくないのです。とは言え、さすがに年収200万の人が100万円の治療費を借入したいと希望しても難しいかと思われます。

そもそも矯正歯科であっても審美歯科であっても、歯の治療をする事に変わりはなく、多くの場合、医療費として認められ医療費控除が受けられます。そのため、デンタルローンは原則として、信販会社やカード会社が出す商品であっても総量規制の対象にはなりません。ですが、個人の年収はそのまま返済能力になる訳で、年収が低ければ返済能力も低い事になります。そこはお互いのために、総量規制がなくても限度額は年収の3分の1と考えるのが妥当でしょうという訳です。

という事で、アプラスのデンタルローンの審査に通過するには、ある程度の収入は必須となります。特に矯正治療のような高額の借入になると年収だけでなく、勤続年数も重視されるでしょう。ですが、義歯の挿入やインプラントのように、比較的少額の融資の場合は、少々年収が低くても、勤続年数が浅くても十分通る可能性はあります。ただし、いかなる場合も、勤務先への在籍確認のための連絡は入るので、それをクリアするのは絶対条件です。

加えてもう一つ、信用情報に問題がない事も絶対条件。過去に借金を踏み倒したり、長期間延滞し続けているブラックは当然ですが、現時点で多額の負債を抱え、借金返済にあくせくしている人も審査落ちする可能性大です。

また、最近、消費者金融やカードの支払いを延滞してしまった。あるいは、うっかり口座に入金するのを忘れ、引き落とし出来なかったという人も要注意。一時的とは言えその情報が個人信用情報機関に登録され、信用度が危うくなっています。

ですが、そういうちょっとした金融事故の情報は、半年から1年で抹消されますから、その後なら大丈夫。さらに、過去に自己破産や踏み倒しのような大事故を起こし、真っ黒になってしまっている人でも、10年以上経過していれば時効となりホワイトになっている可能性があります。一度確認してみる価値はあるでしょう。自分の信用情報の現状については、個人信用情報機関に申請する事で開示してもらえます。

アプラスのデンタルローンでは、審査突破より歯科医院探しの方が難しいかも


アプラスのデンタルローンは、決してハードルの高いローン商品ではありません。申し込み条件も特別厳しいという事はなく、信用度の測定も至って一般的です。駄目な人はどこで申し込んでも駄目。それを絵に描いたような審査基準と難易度です。そういう点ではむしろ、年金受給者でも大歓迎だと言うのですから、比較的門戸の広い方だと言えるでしょう。

ただ、アプラスの場合、審査を突破する事以上に、治療する歯科医院選びが重要。そして、それが難関の一つだと言われています。というのも、アプラスのような信販会社やクレジットカード会社が出すデンタルローンは立替払い方式と呼ばれるもので、ここが銀行の出すデンタルローンとの最大の違い。契約成立後に用意されたお金は自分の手元ではなく、歯医者さんのもとに直接行くのです。

そのため、事実上は融資するアプラスとローンを申し込む患者、そして、お金を受け取る歯科医院との三者関係役となります。当然ですが、どこの歯科でもOKとは行かず、患者と同様に、歯科医院もまた実績と信用がなければなりません。

しかも、申し込み後に患者と医院の両方を審査するのでは時間が掛かってしまいます。また、審査を受ける事を嫌う歯科もあるでしょう。そこで、予めアプラスの募集に応じ、審査を受け、提携した歯科医院でのみ使用可能としているのです。

ちなみに、アプラスではこのように提携した歯科を「加盟医院」と呼び、加盟医院にはその証として、デンタルローンのパンフレットを配布しています。そのパンフレットに表記されている個別の申込コードを使って手続きを進めるというシステムです。

現在、アプラスの加盟医院は北海道から九州まで全国津々浦々に点在していて、総合病院の中の歯科も入っていたりします。とは言え、まだまだ数が少なく、まばらです。0軒という県があるのもまぎれもない事実です。また、東京都内や大阪府内でも決して多いとは言えず、エリアによる偏りも否めません。そして何より、その加盟医院のリストがアプラスの公式サイトにも公開されていないのです。

そうした事から、アプラスのデンタルローンについては、審査を突破する以前に、利用出来る歯科医院探しの方が大変だという声が多数見られます。自分にいくら安定した収入があって、信用があっても、使える歯医者がない、分からないという人が多いのです。ゆえに、掛かり付け医が加盟医院なら超ラッキー。是非、前向きに検討するべきではないでしょうか。

銀行のデンタルローンでも、アプラスの審査に通貨する必要がある事がある


確かにアプラスのデンタルローンは、特別低金利という訳ではありません。しかしながら、銀行のデンタルローンでも、極端に低金利というところは少なく、特に新規で契約する場合は、ほとんど大差がないものと思われます。

もちろん、治療を受ける歯科医院が提携していなければ仕方ありませんが、加盟医院であれば、アプラスを利用する方が審査が簡易で、短期間に良い結果が出る可能性は低くないでしょう。というのも、身近な地方銀行でデンタルローンを申し込んだとしても、アプラスの審査を通過しなければならない事があるからです。

前述の通り、クレジットカードでは今イチ振るわないところも否めないアプラスですが、ローン会社としては決して悪くありません。しかも、アプラスにはもう一つ、見逃せない大きなビジネスがあります。それは、保証会社としての保証業務です。

かつては、家を買う、車を買うという事で銀行ローンを組もうとすると、必ず保証人を立てる事が要求されました。しかし、今は違います。使途自由なカードローンをはじめ、自動車ローンや住宅ローンのような高額の目的ローンでも原則、保証人不要。さらに、デンタルローンのような100万円程度の借入なら、担保も不要です。

でも、これって融資する金融機関にとっては実に恐ろしい事ですよね。確かに、借りたお金は返すのが当たり前ですから、きちんと返済予定をたてて申し込みします。そして、それを信じてもらって成立するのがローン契約です。

とは言え、明日の保証は誰にもどこにもありません。そこで、住宅ローンのような超高額のローンになると、団体信用生命保険への加入が義務づけられます。もし、債務期間中に不慮の事故や病気で亡くなったり、寝たきりになって働けなくなった場合は、それで完済してもらおうという訳です。

実はこの団信、スルガ銀行ではもはや通常のカードローンでも付帯しています。しかしながら、そういう金融機関はまだまだ稀です。それに何より、団信の対象外となる負債者、即ち体はピンピンしていても、懐がキューキューで返済出来なくなる人の方が圧倒的多数なのが現実でしょう。つまり、団信の有無に関わらず、担保もほしょうにんもなしでお金を貸すという事は、非常にハイリスクなのです。

という事で、存在するのが、万一の時には契約者に代わってその債務を負う専門業者。いわゆる保証会社です。この保証会社があるお陰で、担保も保証人もなしでカードローンやデンタルローンが利用出来るという訳です。

ただし、保証会社としては誰彼泣く保証をする訳には行きません。むしろ、融資する金融機関以上に慎重に検討する必要があります。そこで、銀行ローンの場合、審査の合否を決めるのは、この保証会社の回答だと言っても過言ではないのです。

そのため、いくら銀行での心証や評価が良くても、保証会社の心証や評価が悪ければ審査落ちします。しかも、この保証業務は大抵、信販会社やカード会社が行っているので要注意。たとえば、スルガ銀行の場合だと、その保証を担うオリコで過去に延滞などの不義理をしていると通らない可能性もあります。ただ、その一方で、保証会社となる金融会社と良好な付き合い方をしていれば、話がスムーズに進むという利点もある訳です。

そして、アプラスはそんな保証会社として数多くの地方銀行をサポートしています。という事は、そう、たとえ地銀でデンタルローンを申し込んだとしても、アプラスの審査に通らなければNGになってしまう事があるのです。だったら、直接アプラスでローン契約する方が、審査も簡易で早く済むというものではないでしょうか。