デンタルローンとして消費者金融のアコムを利用するのはどう?


『アコム』と言えば、言わずと知られた消費者金融。中には、サラ金として端から敬遠したい方も多いかと思います。しかしながら、たとえ銀行系カードローンであっても、信販会社のキャッシングであっても、お金を借りる事に変わりありません。大事な事は、取引する金融会社や金融機関の秩序と、利用者の節度です。

実際問題、銀行にも人間性に問題ありの行員はいますし、怖い人もいれば、悪巧みをする人もいます。むしろ、厳しいノルマを課せられている銀行の融資担当者の方が、要注意だったりもするでしょう。何しろ、バブルの頃には、押しつけのようにお金を貸し付けておきながら、バブルが弾けると、とたんに強引な返済を求めた例は多数残されています。流石に今は、そういう話は聞かなくなりましたが、それでも、バンカーたちの不正融資問題は後を絶ちません。つい最近も、大手地銀の暴走が脚光を浴びたばかりです。

その点、信販会社は、厳しい法律で管理されているという事もあって、全てにおいて、秩序ある取引をモットーとしています。最初から、個々の現状と返済能力を考慮して限度額や返済方法を決める事で、後々トラブルになるリスクを極力軽減します。無茶な貸付をしないから、無茶な取り立てをする必要がないという訳です。

そして、この信販会社と同じ「ノンバンク」という位置付けにあるのが消費者金融。ほぼ、同じ法令で管理され、同じ規程で運営されています。そのため、利用限度額や金利に大差はなく、安全性や正当性でも互角だと見てまちがいないでしょう。

その代わり、審査においても対当で、消費者金融のカードローン審査に通らない人は、恐らく信販会社のローン審査にも通らないものと思われます。もちろん、銀行カードローンとも同等です。にも拘わらず、信販会社はやたらと支持され、消費者金融はやたらと敬遠されるのです。

ならば、消費者金融と信販会社は、どこがどう違うのでしょうか? ズバリ、その答えは、クレジットカードを発行しているかどうかです。昨今は消費者金融でも信販会社と提携し、クレジットカードを発行していますし、信販会社でもローン会社としてマイカーローンやメディカルローンなどを取り扱っています。けれど、あくまでも信販会社のメイン商品はクレジットカードであって、直接現金を貸し付ける事ではないのです。

そして、信販会社の場合、このクレジットカードを発行しているという事が現代人には信頼と親近感を与えるものと見られます。とにかく今や日本人の85%が保有していると言われるクレジットカード。しかも、1人あたり平均3枚も持っているというのですから恐るべし浸透率です。つまり、実に多くの人が信販会社と取引していて、今さら否も応もないという訳です。

さらに、信販会社のローンは、その大半が銀行でいうところの提携ローンです。借りにマイカーローンを契約したとしても、現金が受け取れる訳でも、口座に振り込まれる訳でもありません。かと言って、ローンカードが発行される訳でもなく、借入したお金は、直接自動車屋さんに支払われます。

また、クレジットカード契約においては、提携先の企業を介して結ばれるのが一般的。つまり、行きつけのお店でカードを作り、そのカードで、そのお店の支払いをするという形です。そうなると、信販会社と契約しているとか、取引しているという感覚が薄れ、益々嫌悪感がなくなるのでしょう。

それに対し、消費者金融は端からお金を借りるという目的で直接契約し、現金での取引が発生します。そこには、何となく後ろめたさや罪悪感、恐怖感があるのかも知れません。けれど、消費者金融は現金を貸す事が主業務。つまり、融資のエキスパートなのです。利用者の現状や能力を考慮した上で、少しでも適切且つ、好条件の融資が出来るように検討してくれます。

そこで、保険の利かない歯の治療費を何とかしたいという場合にも、相談してみる価値は十二分にあるでしょう。特に『アコム』は、マスターカードが日本国内でただ一つ、プリンシパルメンバーとして直接マスターカードを発行するライセンスを与えた消費者金融です。さらに、三菱UFJ銀行を筆頭とする三菱UFJフィナンシャル・グループの一員でもあり、信用度は抜群。初心者にはおすすめです。

アコムに歯科医療費を立替払いするデンタルローンなんてあるの?


そもそも、アコムが歯科治療費を賄うためのデンタルローンを出しているのかどうかと言えば、答えはNoです。前述の通り、消費者金融であるアコムは、現金融資を主業務とする金融会社。そのため、利用者に直接お金を手渡すのを基本スタイルとしています。

まあもっとも、今は専用のローンカードを発行し、それを使って提携ATMからセルフサービスでキャッシングしてもらうカードローンが主流ですが、それでも、第三者に支払いするという事はしません。あくまでも利用者との二者間での金銭やり取りです。

ところが、元々信販会社が出すデンタルローンというのは、契約者がお金を受け取るのではなく、治療する歯科医院がお金を受け取ります。つまり、信販会社が第三者に金銭をわたす形になるのです。これを立替払い方式と呼び、その名の通り、利用者は信販会社に立て替えてもらったお金を後で返済します。

ですので、お金の流れとしては、クレジットカードと同じですが、ローンという形式にする事で、長期間かけて分割で返済出来るという訳です。とは言え、これではアコムなど、消費者金融のビジネススタイルには当てはまりません。よって、アコムにデンタルローンという金融商品は存在しません。

ただし、アコムの出すカードローンは、使途自由なフリーローンです。当然のごとく、歯科治療にかかる費用に充てても何ら問題ありません。そう、借入さえ出来れば、それを歯科医院に支払えばいいだけで、簡単にデンタルローン化出来るのです。

実は、最近では、スルガ銀行やイオン銀行など、複数の銀行もデンタルローンをさもれっきとしたローン商品の一つのようにアピールしていますが、その方式はアコムと全く同じです。たとえば、使途フリーのスルガ銀行カードローン「リザーブドプラン」を目的ローンにした『リザーブドプランプラス』、この中の一例として歯科治療費が上げられています。ようするに、インプラントや歯科矯正をするための費用を賄う事を前提にローンを組む事も出来ますよという形です。

ちなみに、目的ローンというのは、予めお金の使い道を定めて融資するもので、最も有名なのが自動車ローン。他に、子どもの入学金を支払うための学資ローンやレーシック治療などに使えるメディカルローン、自宅を改築するためのリフォームローンなどがあります。そして、借りたお金でインプラント治療や矯正治療を受けるという場合は、歯科医療に使うという事でデンタルローンとなるのですが、これらは全て、申し込み時の利用目的によって命名されるもので、商品としては目的ローンや目的型ローン、あるいは、目的別ローンにすぎません。

ならば、銀行や信金には、信販会社が出しているような立替払い方式のローンはないのでしょうか? 実はあります。金融機関が不動産会社や自動車ディーラーなど、商品やサービスを提供する企業と提携し、消費者に利用させる金融商品で、その名もズバリ、「テーケイローン」と呼ばれています。この場合は、原則として、金融機関と消費者、そして、商品やサービスを提供する企業との3者間契約となりますが、中には保証会社を関与させる形もあって、その場合は4者間契約となります。そして、いずれの場合も、銀行と消費者の間に直接現金のやり取りが発生しないのが、目的別ローンやフリーローンとの大きな違いです。

ただ、今のところ、金融機関の出す提携ローンは住宅ローンが主流で、他に自動車ローンなどもあるところにはありますが、歯医者さんとタッグを組んだデンタルローンというのはありません。あくまでも、歯科治療という目的を定めたもとで現金をやり取りする目的ローンのみです。

とは言え、銀行の目的別ローンをデンタルローン化するには、使途証明書が必須となり、歯医者さんに見積書や治療計画書などを書いてもらう必要があります。ですが、実は、これを嫌がる歯科も少なくないのです。それに、患者として、言い出しにくいとか、出来れば融資を受ける事を公にしたくないという方もおられるでしょう。

しかし、アコムのカードローンは、元々フリーローンで、使途を定めて融資するものではありません。ですので、使途証明不要で借り入れする事が出来ます。さらに、利用限度額の範囲内なら、必要以上の金額を借りる事も出来、借りたお金は、どこの歯科医院で支払ってもOK。この点は、何かと縛りの多い本来のデンタルローンに比べ、大きなメリットです。

アコムのカードローンをデンタルローン化すれば、どこの歯科医院でも利用出来ます


2017年1月時点で、日本国内には6万8,000軒の歯科治療施設があると言われていて、これはコンビニを1万3,000軒以上も上回る数です。

しかし、その中で、大手信販会社3者が出すデンタルローンが使えるところは1,000軒あるかないかといったところだろうと思われます。なぜなら、信販会社のデンタルローンを利用するには、予め医院の方がその会社と提携し、加盟医院となっていなければならないからです。

そして、その提携歯科医院を通して申込みするのがオーソドックスなパターンであると言っていいでしょう。というのも、信販会社の出すデンタルローンは立て替え方式と呼ばれる形態で、利用者ではなく、歯科医院の口座に直接振り込まれます。そう、いわゆる金融機関の出す提携ローンみたいなものなのです。まあもっとも、信販会社は自らが保証会社として銀行の提携ローンに関与しているくらいで、4者間契約になる事はめったにありません。基本、利用者・信販会社・歯科医院の3者間契約です。

お陰で、利用者としては、自分でお金を受け取って、それを払いに行くという手間は省けます。ですが、金融会社が直接お金をわたす以上、利用者と同じくらい、支払先の信用は大事です。極端な話、お金を借りた本人が、それをどこの誰に支払い、どのような結果が出ても関係ありませんが、会社として払った相手についてはそうも行きません。もし、後日トラブルが発生すれば、関与したという事で、それなりの責任が課せられるでしょう。

そこで、信販会社は予め、自社で審査をし、取引する歯科医院を定めているという訳です。これを提携医院や加盟医院などと呼び、それ以外には支払ってくれません。速い話、いくら自分自身が身ぎれいでローン審査に問題がなくても、通っている歯医者さんが提携医院でなければ使えないのです。

そのため、デンタルローンを利用して矯正歯科や審美歯科に通う方法はあるとは言え、それを実践している人は僅かです。しかも、それは審査が厳しいからというのではなく、利用出来る歯科医院がまだまだ少ないという根本的な問題があるからです。

という事で、もし、掛かり付けの歯科がどことも提携しておらず、自宅や職場の近くに加盟医院もなければ、信販会社の出すデンタルローンを利用してインプラントや矯正をする事は出来ません。ですが、アコムのカードローンをそうした歯科医療費に充てるという目的で借入すれば、どこの歯科医院でも使えます。

確かに、金利が少々きになるところではあるでしょう。しかしながら、低金利のデンタルローンを利用するために、わざわざ遠方の歯医者さんまで通うというのもいかがなものでしょうか? 結局は、無駄な時間とお金を使う事になり、トータルで計算すると、とんとんになるか、下手をすれば、逆に高く付きそうです。特に矯正しかは数ヶ月通わなければならない訳ですから、やはり長い目で見た損得勘定をする事が大切でしょう。

アコムのカードローンをデンタルローン化した時の金利は?


銀行や信販会社、あるいは、ローン会社が出すデンタルローンは、借りたお金で歯を治すのが絶対条件です。基本的には健康保険の対象外となる歯科治療なら何でもOKなのです。

高級入れ歯でも、インプラントでも、歯並びを矯正するのでもいい訳ですが、金融機関や金融会社によっては、一部対象外となる治療もあります。そして何より、申し込みに際しては、歯科医院で書いてもらった見積書が必須で、そこに明記されている治療費の総額のみを融資する形です。

ではでは、もし、見積もりが準備出来なかったり、交通費なども含め、少し多めに借入したいと思った場合、どうすればいいのでしょうか? 恐らく、使途自由なフリーローンを契約する形になるでしょう。それはそれで、たとえ必要な医療費は90万円でも、思い切って100万円借り、欲しいものを買う。美味しいものを食べる。旅行に行くなど、それこそ使い道豊富です。

ただし、そうなると、たとえ銀行でも金利が上がります。元々目的ローンというのは、マイホームを持ちたいとか、マイカーを持ちたい、あるいは、子どもを大学に通わせたいとか、家を直したいといった要望をサポートするための金融商品です。

メディカルローンの場合は、保険の利かないガン治療やレーシック治療の他、美容整形にも利用出来ますが、それでも、それは立派な自分への投資。決して、無駄遣いではありません。そこで、少しでも金利を下げ、借りやすく、返しやすいように設定している訳です。

しかし、使途自由なフリーローンになるとそうは行かないのです。中には、良からぬ事に使う人もいるでしょう。そのため、自ずと高金利になります。もちろん、歯の治療は健康維持には必要不可欠なもので、とても立派な使い道です。とは言え、それを証明出来ない限り、応援してもらうのは難しいという事です。

そのため、極端な話、目的ローンとして借入出来れば実質年率10%以下なのに、フリーローンとなると、14%以上なんていうところもあるから大変、考え物です。正直、これなら消費者金融で借り入れしても大差がないという事になりそうです。

実際、アコムの場合、審査によって借入限度額が設定され、その借入限度額によって金利が設定されます。確かに、99万円以下なら実質年率18%となる可能性が高いですが、100万円を超えると、最高でも15%。うまく行けば10%以内に収まる事もあります。

一方、同じ三菱UFJフィナンシャル・グループにはかの有名な三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」がありますが、こちらの金利は、実質年率1.8%~14.6%。一見、流石は大手都市銀行のカードローンという感じの低金利ですが、200万円以下の借入で年利10%以下はまず無理でしょう。さらに、利用限度額100万円以下の契約なら、最低でも年利13.6%、下手をすると14.6%になります。

三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」

  • 借入極度額:10万円~100万円・・・実質年率:13.6%~14.6%
  • 借入極度額:100万円~200万円・・・年利:10.6% ~年13.6%
  • 借入極度額:200万円~300万円・・・実質年率:7.6%~10.6%
  • 借入極度額:300万円~400万円・・・実質年率:6.1%~7.6%
  • 借入極度額:400万円~500万円・・・実質年率:1.8%~6.1%
  • おまけに、こうした銀行系カードローンは、その多くが変動金利なので、今後、景気が悪くなれば下がるかも知れませんが、景気が良くなれば金利が上がる可能性も秘めています。いくら世の中の景気が上がっても、自分の懐事情が良くなるとは限っていませんから、そうなった場合、辛い事にもなりそうです。

    それに対し、アコムの方は安心の固定金利。世の中の景気に左右される事なく、完済するまでずっと、金利は変わりません。さらに、恐らく矯正費用となると、100万円は下がらないかと思われますので、必ずしも目が点になるほどの高金利という訳ではないのです。

    アコムのカードローン

  • 借入極度額:1万円~99万円・・・実質年率:7.7%~18.0%
  • 借入極度額:100万円~300万円・・・実質年率:7.7%~15.0%
  • 借入極度額:300万円~500万円・・・実質年率:4.7%~7.7%
  • 借入極度額:500万円~800万円・・・実質年率:3.0%~4.7%
  • アコムにはデンタルローンとしても利用出来るローンカード機能付きクレカもあります


    現在、『アコム』には2種類のカードローンがあります。一つは、借入と返済専用のローンカード「アコムカード」を使う正真正銘のカードローン。もう一つは、マスターカードの付帯したクレジット機能付きカード「ACマスターカード」を使うカードローンです。

    後者は人によってはカードローン機能の付いたクレジットカードにもなり、用途の幅が広がるのは間違いないでしょう。キャッシングもショッピングも一枚のカードで利用し、返済も一本化出来ます。

    どちらも、ローン部分の金利や返済についての条件は全く同じ。申込条件もほぼ同じで、審査難易度も大差はありません。あくまでも使途自由なフリーローンなので、デンタルローン化する事が可能です。

    借入極度額は1万円から800万円まで、実質年率は3.0%~18.0%ですが、限度額は審査の結果によって決まります。そして、その限度額によって、金利・返済額・返済期間が決まるシステムです。ちなみに、月々の返済額の目安は、借入極度額30万円以下の場合、残高の4.2%以上。借入極度額30万円以上の場合、残高の3.0%以上です。

    返済期日は、口座からの自動引き落としを使いたい場合は、毎月6日。金融機関の定休日と重なった場合は翌営業日という事になりますが、かの有名なアコムのATM「むじん君」などから自分で入金する場合は、月々の返済期日を自由に指定する事が出来ます。その他、35日ごとの定期返済も可能です。返済期間は最長100回、9年7ヶ月で、常時最終借入日から計算されます。

    融資対象者は申込み時の年齢が満20歳以上・満69歳までの安定かつ、継続した収入のある人。パートやアルバイト、派遣社員でも、それなりの年収と勤続年数があればかなりの高確率で審査に通ります。ただ、会社への在籍確認の電話は免れません。とは言え、これらの条件は、どこの金融機関や金融会社でも同じで、借金の申込をした以上、この点は納得しておく必要があるでしょう。

    なお、ACマスターカードのクレジット枠の利用限度額は10万円から300万円。実質年率となる手数料は10.0%~14.6%です。ただし、利用限度額については、ローンの借入極度額と同様、審査によって決まります。さらに、通常のクレカのような一括払いやボーナス払いがなく、常にリボ払いとなるので要注意。一見、月々の返済は楽そうに見えますが、毎月ある程度の額の支払いをして行かないと、気が付けば枠が一杯で使えないなんていう事にもなりかねません。

    ですが、アコムのACマスターなら、申し込んだ当日に入手する事が出来ます。これは、消費者金融お得意の即日融資対象となるローンカード機能を兼ね備えたクレカだからこその特典です。また、アコムのカードローンは、クレカが付いていても付いていなくても、初心者は30日間無利息なので、この点も考慮し、一度前向きに検討されるといいのではないでしょうか?